2018/04/25 trip, work, y2017,
廃業したのかと思われるほど更新をしていなかったのですが。。。
ぼちぼち再開します。
今更ながらですが、昨年も一昨年と同様モンゴルでの歯科診療・啓蒙ボランティアプロジェクトである「Happy Tooth Project」に同行カメラマンとして参加させていただきました。
数年前には海外でのボランティアプロジェクトに自分が参加するとは考えてもみませんでしたが、プロジェクトリーダーとの出会いがきっかけで今では随分海外の方との交流も増えたように思います。
2017年のプロジェクトはチベット仏教センターに加え現地の病院からのバックアップもあり、診療・治療を受けた子供たちや保護者の方からもお褒めの言葉を多くいただける結果となりました。
プロジェクトの意義や現地での様子・参加メンバーの紹介を入れたプロジェクトのプロモーションムービーを弊社Shikakeで担当させていただきましたのでご覧頂ければ幸いです。
Happy Tooth Project 2017 from Isamu Yoshida on Vimeo .
つい先日、2018年の参加も決定しました。
8月に3年連続モンゴルに渡航して、昨年より良いものを撮ってきたいと思っています。
今年はドローンを飛ばします!
2016/11/10 work,
カメラマンとして映像・静止画の撮影編集の仕事は全体の中の1つの業務で、
それ以外にも色々やっています。
と、言いつつあまり制作実績のようなものを出せていなかったので、
最近納品させていただきました企業サイトについてお知らせします。
TOPページ
株式会社フォワードコミュニケーションズ様のコーポレートサイトです。
株式会社フォワードコミュニケーションズ
代表の野呂さんとは、モンゴルの歯科医療ボランティアのプロジェクトに同行カメラマンとして参加させていただいたことで知り合い、
お互いの感覚が合う(これ思っているのは僕だけかもしれませんが)ことからWEBサイトのリニューアル制作をご依頼いただきました。
伝えたいコンテンツの分量としてはそれほど多い想定ではなかったこともあり、
とにかくシンプルに、ゴチャゴチャせず、簡潔に伝わることを目指しました。
また、海外のお客様も多いことから英語対応を行っています。
コンテンツの内容にも若干差異があるため、タブでの切り替えではなく単独でページを設けることにしました。
column部分はご自身で更新いただける仕組みを導入し、
最新3件が常にTOPに表示されるようにしています。
contactはGoogleフォームを利用することで利便性とデータのアーカイブ精度、コスト削減を行なっています。
フリーのプログラムを使用することを嫌う方もいますが、
個人的には「目的を早く容易に達成すること」が一番であり、
それがフリーのプログラムでもオリジナルの仕組みでもどちらでも構わないと考えています。
メリットデメリットを鑑みて、お客様にとって良い方をご提案するようには考えていますし、
定期的に更新を行うログコンテンツについてもTwitterやInstagramが適していると思えばそれを提案します。
デザインについても、賑やかなものが好きな方、
会社の売りとなる設備や制作物の現物を出したいという方、
お客様によってそれぞれですので、お好みに合う形で提案をさせていただくように心がけています。
時にトレンドから外れる、ひともふた世代も前という物でも良いでしょうし、
そこは「とにかく最新!」「とにかくクールで格好よく!」というこちらのエゴにならないようにしていきたいな〜・・・と、
あまり喋り過ぎるのも良くないのでこの辺で。
では最後に、2016年にリニューアルされた、俳優の阿部寛さんの公式WEBサイトを勝手ながら紹介させていただき、こちらの言わんとしていることを伝えたいと思います。
阿部寛さんのWEBサイト(公式)
2016/10/11 other, y2016,
せっかく公開したのに随分と間があいてしまいました・・・
先日、友人から結婚式に招いていただき、せっかくカメラマンという肩書きも持っているのだからと二次会パーティーを撮影させてもらうことになりました。
どこかのネット記事で「漫画家だからといってサラっと似顔絵が描けるわけではない」
というものを見ましたが、カメラマンにも同じことが言えます。
ウエディングにはそれに特化した(適した)機材や技術が必要なので、
カメラマンなら誰でも専門でやっている人間と同じようには出来るわけではないのです!
ジャンルとしては特殊で、
まずリハーサルが出来ない、
リテイクが出来ない、
照明が暗い(追加設置出来ない)、
疲れ顔で良いポジションに陣取っている人を退かせない(笑)など、
色々な事情があるのでかなり難しいシチュエーションなのです。
と、ここまで言い訳を先に並べておけば本人も参加者の皆様も文句を言いづらくなるというものでしょう!
この仕事を始めて(といっても兼業で緩やかなものですが)からというもの、
結婚式に呼ばれる=撮影するという形だったので、
今回の主役から「たまにはゆっくり楽しんでください」ということで
式と披露宴は撮影抜きの参加となりました。
実際ゆっくり参加してみると、まぁ落ち着きませんね(笑)
職業病でしょう・・・
では、実際に撮影してきた写真の一部を(無断で)公開したいと思います。
写っている中で指名手配犯の方・賞金首の方などいましたら
削除しますのでお申しつけください。
新郎は主役のオーラ有り。
新郎新婦と、ケーキを担当した美人パティシエの方。
夫を引っ張っていく妻の威厳が現れた後ろ姿。
結婚といえば100人中99.5人が撮る大定番ショット。
個人的にもかなり満足いったショット。
楽しそうな余興の模様。
多分今回のベストショット。
写真・カメラマニアが見たら「おいおいノイズ乗り過ぎだろ」「照明キッチリやれよ」と言われるでしょうが、何も言わずにスルーしてください(笑)
個人的には、ウエディング(ブライダル)の写真はその瞬間の一番良い表情を本人に気づかせず押さえて、
後で見た時に喜んでもらうというのが第一だと思っているので技術論は無視でいいと考えています。
いや、無いんですけどね。技術も!
それ言っちゃうと仕事なくなっちゃうから言いませんけど。
と、いうことで、主役のお2人。
ご結婚本当におめでとうございます!
末長くお幸せに!!
2016/08/21 trip, work, y2016,
*HAPPY TOOTH PROJECT 後半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT 2」の記事をご覧ください。
プロジェクトが無事に終了。
3日間で最終的に400名 を超える子供の診察・治療・指導が出来ました。
同行カメラマンでしかない自分が言うのも変ですが、初めてのトライでこれだけ多くの子供達と
関われたのは凄いことだと思っています。
各分野のエキスパートがそれぞれ力を発揮した結果で、
自分はまだまだその中に入れているとは思いませんが、少しは役に立てていれば嬉しいです。
最終日には打ち上げを行い、お互いの苦労を労いました。
礼拝堂ではお酒は飲めず、外食をしてもモンゴル特有の事情で冷たいビールが飲めなかった我々・・・
(といっても飲むのは限られた数人なのですが)
最終日にやっと冷たいビールで乾杯することが出来ました。
どこに行っても冷たいビールが飲める日本・・・最高です。
さて、ここでこのお話最初に触れましたモンゴルのイメージ。
草原・遊牧民・ゲル・羊・相撲・朝青龍・ドルジ。
ですが、実際来てみるとウランバートルは大体北千住です。
そこで、近藤先生や企画チームが
「みんながイメージしているモンゴルを見せてあげよう」
と気を遣ってくれて、ウランバートルっ子なら誰しも行くらしい景勝地「テレルジ国立公園」に
連れていっていただけることになりました。
野生のドルジに会えるんでしょうか!?
ワクワクします。
ウランバートル中心から車で2〜3時間で、見渡す限り草原と切り立った岩山というTHEモンゴルに到着です。
草原と切り立った岩山。
泊まるのは憧れのゲル!
憧れのゲル。
外国人観光客も多く訪れる場所なので、電気も水道も通っており、かなり快適です。
自分1人なら「インフラゼロの遊牧民にホームステイしたい」と言いたいところですが、
言葉も全く喋れない上に女性・子供・医師の先生も同行している中で「トイレは向こうに空いてる穴な」と言われても厳しいと思うので、安全安心清潔でベストな環境でした!
現地の医師であるトメ先生と、その息子さんのボボくんが現地コーディネーターになってくれたので
言葉の問題も無く、これぞモンゴル!というアクティビティーを満喫できました。
公園内にある博物館の鑑賞(モンゴル人ガイド付き)や、弓の体験(的は何かの動物の皮)もとても楽しかったのですが・・・
的は何かの動物の皮。
弓に挑戦する吉田。
やはりなんといっても乗馬。
馬です。
モンゴルといったら馬で往く大草原。
精悍な顔立ちの牧場スタッフ。
乗馬=セレブの趣味という認識で、一度も経験したことが無かったのですが、
まさか初体験がモンゴルになるとは思いませんでした。
モンゴルの馬はサラブレッドとは違い、小さめでしっかりした骨格。
観光地の馬ということもあって人間に慣れていて大人しく、こちらの意思通りに動いてくれました。
初めての乗馬は・・・もう言葉にならないというか、最高に気持ちが良かったです。
運動神経に全く自信が無いので落馬するんじゃないかと不安でしたが、
写真を撮る余裕が出るほどスムーズに、この日の愛馬がサポートしてくれました。
この大草原を馬で往く喜びは特大。
食事は捌きたての羊料理(焼き石と肉を釜に入れて蒸した料理)が最高に美味しく、
ここでも「これぞモンゴル!」を感じることが出来ました。
バーベキュー、日本人にも食べやすいサンドイッチなど食事の面でも全く困ることはありませんでした。
捌きたての皮。
愛嬌あるシェフが料理を担当。
焼き石と共に釜に入れて蒸し焼き。
飲めるチームはまずビール。
夜はゲルで豆電球の優しい灯りの下、学生たちと深夜まで恋愛話で盛り上がり、
自分の1/3の年齢の子とも仲良くなることが出来ました。
ほぼ初対面のメンバーの中に入ったため、最初は不安でしたがプロジェクトを通して絆が生まれたなぁ・・・と気持ち悪いことを考えながら就寝。
学生メンバーは「朝まで起きて日の出を見る!」と盛り上がっていましたが、
あいにく全日程唯一の雨に当たってしまい日の出も見られず寝不足で翌朝は、カレーなら安パイだと思って注文したのに不味いカレーに当たってしまったような顔をしていました。
ゲルでの1泊を終えて、観光に出発。
ただでさえ高地なウランバートル郊外にあって更に高地にあるアリヤバル寺院。
一人一人に対して儀礼を行っていただいた後、お坊さんが有難い話をしてくれた・・・
のですが、寺院に行ったメンバーの中でモンゴル語が分かるのはモンゴル人の2人だけという状況だったので
前日の疲れもあって皆どうしても座りたいのに来た電車が満員みたいな顔をしていました。
ありがたい儀礼をしていただきました。
拝観を終えて、最後に向かったのがチンギスハーン騎馬像。
思ったより巨大。
かなりテンションが上がるサイズです。
テンションの上がるサイズの騎馬像。
巨大な騎馬像の下が博物館、上が展望台になっており、高い建物が無いウランバートル郊外では
見渡す限り草原と山々が見えて気分爽快でした。
展望台からの眺め。白く小さく見えるのは建てている途中のゲル。
そろそろセンターに戻る時間になり、
帰りにボボくんの気遣いで、飲んでみたかった馬乳酒を購入しに行きました。
連れて行ってもらわなかったら絶対に立ち寄ることは無いであろう、観光客はまず来なそうな佇まいの農家ゲルの中で馬乳酒を購入します。
馬乳酒を買った農家のゲル。
馬乳酒とはモンゴルで夏の時期しか飲めない、馬の乳から作られたお酒です。
お酒といってもアルコール分はごく僅かで、飲んでみても酒の香りやアルコール感はありません。
モンゴルでは超健康飲料とされていて、非常に高い整腸作用があります。
聞いた話では、モンゴルを訪れたある日本人が遊牧民から勧められて飲んだ馬乳酒を気に入り、そこから発想してある飲み物を作り、大ヒットさせたとのこと。
これが馬乳酒。見た目は牛乳と同じです。
その日本人とは、カルピス株式会社の創業者である三島海雲氏。
なんと、カルピスのルーツは馬乳酒(モンゴル)にあったのです。
馬乳酒は作る遊牧民によって味がそれぞれ異なるとのことで、
飲み比べをしてみましたが確かに違います。
共通するのは酸っぱさで、柑橘類の絞り汁のような味がします。
カルピスのルーツを実際に飲むことが出来て素晴らしい体験でした。
あ・・・残念ながら野生のドルジには会えませんでした。
ちなみに、ドルジ(アダ名)=ダグワドルジ(本名)=朝青龍(しこ名)です。
センターに戻った最後の夜は前日のゲルメンバーに衛生士の佐藤先生を加えて深夜まで語らい、
限界になったところでお開き。
2時半ぐらい・・・だったでしょうか。
帰国日は荷物を整理して、ノミンデパートでお土産を買い(自分は荷物重量の関係でほぼ買えませんでしたが)、
成田に向けて飛び立ちました。
滑走路が草原にポツンとあるモンゴル最大の国際空港。
一緒にプロジェクトに参加していただいたメンバーの皆様・サポートしていただいた現地のスタッフの皆様、
協力していただいた全ての方に感謝です!
ありがとうございました!
最後に、モンゴル人へのトランスフォームに成功した野生の吉田をご覧ください。
ウランバートル中心地でモンゴル人化する吉田。
あまりの違和感の無さに愛馬もニッコリ。
では。
2016/08/21 trip, work, y2016,
*HAPPY TOOTH PROJECT 前半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT」の記事をご覧ください。
治療棟はこのような建物。
治療棟入り口。
もちろん今回の歯科治療だけを行う場所ではなく、広範囲な医科があるため患者さんがひっきりなしに訪れており、凄い活気でした。
礼拝堂と治療棟との間で、道が分からない方、子供だけで来ている場合には誘導班が
道案内を行いました。
プロジェクト3日間の平均気温は38度。
日差しが強く、空気も乾燥しているモンゴルでこの気温の中、
長時間屋外を往復するのは相当大変だったと思います。
軟弱惰弱贅肉が服を着て歩いているような僕には出来ません。
日本人学生スタッフが誘導を行いました。
言葉も通じない中で身振り手振りの誘導大変だったと思います。
礼拝堂での現地の親子への歯のケア、生活習慣、治療方針などの指導と並行して、
治療棟では現地の医師への技術指導も行いました。
治療の過程で実際に指導を受けられる医師の数は限られるため、
礼拝堂に移ってミニカンファレンスを開催し、多くの医師の方々にご参加いただくことになりました。
プロジェクトリーダーの近藤先生と、近藤先生の先輩でインプラント専門医の相原先生が講師を担当し、最新の歯科医療情報を解説。
皆さん食い入るように話を聞いており、学の無い自分も「これは何やら凄いぞ」という雰囲気を感じていました。
まず、プロジェクト代表の近藤先生の講義です。
モンゴルの歯科医師は圧倒的に女性が多いそうです。
続いて相原先生の講義。
分かりやすく多くの写真や動画を用いたスライドで参加者の皆さんも惹きつけられていました。
高度な話になるため、講義の合間には馬頭琴(モンゴルの伝統的な弦楽器)やヴァイオリンの演奏会を行いました。
今回のプロジェクトのコーディネートをしていただいた宮原さんはモンゴルに精通したスペシャリストであり、馬頭琴でもモンゴルで権威ある賞を受賞している一流の奏者でもあります。
宮原さんとモンゴル人奏者の共演。
カンファレンスの時だけでなく、一度に大勢の子供達が訪れた最終日には
退屈させないために自ら演奏をかってでて、子供達を楽しませていただきました。
この子供達の笑顔。最高です。
自分の技術と会話で外国人の子供をこんな表情にさせることは今の自分には到底不可能なので
(日本人相手でも怪しい)これまた大尊敬です。
写真に写っているのはモンゴルの孤児院の子供達です。
みんなとても良い子にしていました。
経済的にも余裕は無く、歯が痛くても治療が出来ず、相談出来る窓口もない。
先生も「孤児にとってはこうやって日本の医師がボランティアで診察・診療に来てくれることは支えになっている」と仰っていました。
そこで来訪者全員ではありませんが、虫歯を生まない、育てないために必要な約束と共に写真を撮り、
後日届けることを約束。
改めて、意義あるプロジェクトの一員として参加出来たことを嬉しく思いました。
子供達へのプレゼントとして後日写真を送ります。
初めてのモンゴル訪問だったため、現地の状況に詳しくなかったこともあり、撮影担当としても色々と上手くいかないことが多く個人的には反省すべき点も多々ありましたが、心から「参加して良かった」と思っています。
皆とてもおめかしをして来てくれました。
靴箱に入りきらない靴が溢れるほど大盛況でした。
アクティビティー班のおかげで、どの子も退屈せずに過ごせたようです。
満足してお帰りいただけました。
近藤先生の充実感ある表情が印象的でした。
では。
*テレルジ国立公園観光のお話は「Gorkhi-Terelj National Park」の記事をご覧ください。
2016/08/21 trip, work, y2016,
*ウランバートル観光のお話は「Ulan Bator」の記事をご覧ください。
いよいよこの日がやってまいりました。
HAPPY TOOTH PROJECT本番スタートです。
リーダーである近藤先生の他メンバーは現地の施設に触れるのが初めてだったため、
何もかも手探りの状況で始まりました。
ここで参加メンバーは4つの班に分かれます。
■治療班
治療棟でモンゴルの子供達の虫歯治療と現地医師への技術指導を行います。
■診察・指導班
礼拝堂で子供達の歯の診察を行い、治療相談を受け、歯のケアと生活習慣の指導を行います。
■アクティビティー班
礼拝堂で診察・指導の順番待ちを退屈をさせないよう、日本文化の紹介も兼ねて子供達と交流を行います。
■誘導班
徒歩で5〜6分かかる治療棟と礼拝堂の間で迷わないよう、相互に道案内を行います。
上3班には日蒙ペラペラで優秀なモンゴル人留学生の皆さんが通訳としてついてくれました。
僕はこの4班の間を周り、動画・静止画の撮影を行うという役割でしたが、
現地の都合により治療棟内の撮影を禁じられてしまったため、
礼拝堂内の2班を対象に撮影を行うことになりました。
その礼拝堂はこんな建物。
礼拝堂外観。
とても綺麗な建物で、外光を3方からふんだんに取り入れる設計。
訪問者にとっては開放的で素晴らしい環境です。
・・・撮影担当としては難しい環境ですが。
診察は1人1人歯の状態を診て、状態にあった治療方針をお伝えします。
チームは現地にずっと滞在していられるわけではないため、
モンゴルの歯科医療技術を鑑みて受け渡しされた現地の医師が対応出来るであろう方針を立てます。
専門的な話にもなってくるため医師も通訳さんもお互い噛み砕いたコミュニケーション能力が必要となりますが、小児歯科医師としても実績豊富な割田先生が診察を担当したこと、優秀な通訳さんが付いてくれたことで非常にスムーズにやりとりを行っている様子でした。
熱心に診察・相談に答える割田先生。
治療チームで治療にあたる小泉先生の奥様と娘さんが割田先生をサポートしました。
子供への対応に長けた割田先生に保護者の方も安心している様子でした。
指導は子供達が一定数集まった状態で行います。
イラスト・スライド・模型を用いて、言葉が直接通じなくても分かりやすいように指導していきます。
歯のケアの重要性を伝えるオリジナルの絵本も子供達を惹きつけていました。
元劇団員という経歴を持つ歯科衛生士の佐藤先生は観衆に慣れていることもあり、子供達、保護者の方も身を乗り出して熱心に指導を受けていました。
しっかり子供の目線になって指導する佐藤先生。
お母さんもとても熱心に指導を受け、質問をしていました。
自作の絵本も大活躍でした。
もっとも本プロジェクトの様子を表している写真だと思います。
内容からどうしても1回の指導の時間が長くなるのですが、通訳さんも非常にスムーズな対応でした。
アメリカ訪問時にレストランで前菜(付け合わせ)の有無を聞かれて、「appetizer」の意味が分からず、とりあえず持ってきてと言ったら1人でアメリカンパーティーサイズのポテトフライを食べる羽目になった僕には到底出来ないことです。
通訳をしてくれたモンゴル人のブジェさん。日本語ペラペラです。
アクティビティーは診察・指導の順番待ちの状況を見て、
子供達と保護者の方に声をかけて交流を行います。
言葉も通じない相手なので、最初はおっかなびっくりという感じでしたが、
班リーダーの大学生が中心となって折り紙や独楽など日本ならではの遊具を使って楽しんでもらっているようでした。
ここでは参加メンバー最年少の12歳がMVPの活躍。
しっかり子供と目線を合わせて、身振り手振りで楽しく遊んでいました。
大人になってくるとどんどんこういうことが出来なくなってくるものですが、
これぐらいの年齢から言葉の通じない子供との交流を経験出来るというのは非常に羨ましく思います。
かけがえのない経験になったのではないでしょうか。
折り紙で喜んでもらえました。
独楽も好評。
しっかり子供の目線に合わせることが一番大事だと気付きました。
子供も心を開いているようでした。
どの国でも、やはり子供は可愛いものです。
段々と自分の形を見つけていったメンバーは、ひっきりなしに訪れる子供達にもスムーズに対応。
見た限りでは、順番待ちの長さに怒ったり診察に苦情が出たり指導に満足しなかったりということも無く、
子供達も泣いたりせずにとても良い子にしていました。
何名かにインタビューもさせていただきましたが、
皆さん口を揃えて「またやってくれたら絶対来る。周りにも勧める。いっぱい連れてくる」と言っていただけました。
日本の医師、日本人への信頼感や親しみがとても感じられて大変嬉しく思いつつ、真剣に対応しなければ!と気持ちを新たにしました。
(自分は診察・治療には関わらずブラブラしているだけなのですが)
では。
*HAPPY TOOTH PROJECT後半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT 2」の記事をご覧ください。
2016/08/21 trip, work, y2016,
*モンゴル到着までのお話は「To Mongolia」の記事をご覧ください。
プロジェクト本番に向けて、モンゴルの歴史と文化を知るために市内観光に出かけます。
どの国や地方に行ってもそうですが、観光はとても大事なことです。
街を歩けば土地の空気が感じられ、美術館や博物館に行けば土地のアイデンティティーに触れることが出来ます。
決して、遊びたいというわけではありませんよ。
決してね。
観光が大事であることの理由には「現地にお金を落とす」という意味もあるので、
まずは日本円から現地通貨の換金を行います。
お金を落とすといっても、来た道から戻りやすいように歩きながら落としていくヘンゼルとグレーテル方式ではありません。
諸外国から金持ちのカモと思われている御期待に応えるため大盤振る舞いするのです。
2016年夏の時点で、日蒙の通貨の換算は大体20倍。
¥10,000(いちまんえん)を換金すると₮200,000(にじゅうまんとぅぐるぐ!)ぐらいになります。
なんと、コインはありません。
コインが存在しない国や地方はいくつかあるそうですが初体験です。
物価は感覚値で日本の2/3ほど。
思ったほど安くはありません。
食事は₮12,000〜₮20,000ぐらいあればビール付きで食べられます。
¥600〜¥1,000ぐらいと考えておけば大丈夫です。
高級なお店に行けばもちろんこの限りではありませんし、田舎の方に行けばグっと安くなるでしょう。
換金を終えて、まず最初に向かったのは政府宮殿(国会議事堂)。
安倍首相もアジア欧州会合(ASEM)で訪れたばかりの建物で、おそらくモンゴルで最も威厳ある立派な建物でしょう。
象牙色の壁や柱が美しい豪華な外観。
中央には巨大なチンギスハーンの像があります。
モンゴルの国会議事堂。
建物の前は広場になっていて贅沢なスペースの使い方。
子供のグループが遊んでいたのですが、1.5リットルのコーラを4人で回し飲みしていました。
実はこれがモンゴルキッズあるあるであり、虫歯の原因になる代表的な行動。
本番前にリアルな現状を見ることが出来ました。
1.5リットルのコーラを回し飲みするモンゴルキッズ。
次に向かったのはボグドハーン宮殿博物館。
1900年頃に建てられた宮殿を博物館に改装したもので、団体客には英語のガイドさんが付いてくれます。
といっても、自分の英語力では要所要所しか聞き取れ無いのが残念。
内部の写真は別途高額な撮影料を要求されるので、あまり換金もしていなかったので日和って諦めました。
細かい意匠が施された大門。
次にGOBIという現地ブランドのファクトリーショップに行きました。
現地の皆さんお待たせしました!金を持った日本人が集団でゾロゾロ来ましたよ!
GOBIはカシミア製品中心のブランドで、日本では信じられないような価格で憧れのカシミアを手にいれることが出来ます。
₮60,000〜100,000(¥3.000〜¥5,000)もあればマフラーやストールが買えたりするので同行した学生チームも自分用やお土産に購入していました。
お店の写真は撮り忘れましたが、普通のセレクトショップと同じで特にモンゴル感があるわけではありません。
同じ敷地内にあるお土産物屋はモンゴルらしいゲル作りでした。
ゲルスタイルのお土産物屋。
まだまだ行きます。
次はガンダンテクチェンリン僧院(通称ガンダン寺)。
モンゴルにおける、チベット仏教の総本山です。
ガンダン寺。
ここも入館に別途撮影料が必要ですが、安かったので撮っておこうと支払い。
・・・しようとしたところ、プロジェクトリーダーである近藤先生から「せっかく来たのだから代表して私が出します」と有難いお言葉をいただき、「いえいえ何を言ってるんですかとんでもない。女性にお金を出させるわけにはいきません。私が出します!」とは全く言わず、ちゃっかりご馳走になりました。
中には立像がドーンと。
これは凄い。
タイにある寺院ワットポーの涅槃像が立ち上がったらこれぐらいのサイズかなという、
屋内設置の立像としては相当巨大な代物。
日本人の感性からすると過度にデコラティブなデザインがちらほらと。
立派な像。
豪華な作り。
格好いい。
立像を囲むように30〜40センチほどの「マニ車」という円柱が縦に並んでいて、
1つ1つにお経が書かれています。
これを手で回しながら歩いていくことによってお経を読んだことになるという外国人フレンドリーな仕組み。
寺院内の撮影をスポンサードしていただいたリーダーが円柱を回す様子がこちら。
マニ車は小さな力でグリグリ周ります。
流石リーダー。
手さばきが早すぎて見えません。
最後に向かったのがノミンデパート。
モンゴル国内で最大規模を誇るデパートです。
と言っても、田舎のそごうぐらいのサイズ感なので、サラっと見歩けるレベルです。
ノミンデパート。
ちなみに、日本最大のデパートは名古屋の松坂屋だそうですよ。
ここには帰国日にまた訪れる予定ということだったので、買い物をするメンバーをよそに散歩に出ました。
ノミンデパートの前は公園になっているのでそこをブラブラ。
突然のビートルズ。
隙間に立って記念撮影。
誰か分からない像。
誰だかは分かりません。
どうやって遊ぶか分からない遊具。
高速移動できたら最高に面白そうです。
何をしているのか分からないキッズ。
魚や生き物の類はいません。
何のショップか分からないショップ。
SHOPだけ英語で書かれても分かりかねます。
何がOK!なのか分からないOK!
OKを出した覚えはありません。
など見ながらブラブラして、レストランで夕食。
ここから、注文後1時間以上食事が出てこないという、
「ご飯出てくるの遅いモンゴルあるある呪い」がスタートしました。
モンゴルの電力は非常に不安定で、レストランでも基本的にエアコンは無し。
冷たいビールや飲み物は貴重品という、暑がりな上にビール大好きっ子には辛い環境でした。
なんだかんだ夜遅くまで食事をして、前日深夜着であまり寝ていない我々はセンターに着くなり爆睡。
いよいよ明日はプロジェクト本番です。
では。
*プロジェクト前半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT」の記事をご覧ください。
2016/08/21 trip, work, y2016,
虫歯が原因となる感染症で亡くなる子供がいるというモンゴルの歯科医療の実態調査から始まった
HAPPY TOOTH PROJECT。
日本の歯科医師が現地の子供を診察・治療し、日々の生活習慣やケアを指導、
現地の医師への技術支援を通して、未来のモンゴルの子供を救おうというボランティアプロジェクトです。
このプロジェクトに、わたくし吉田が同行取材カメラマンとして参加してまいりました。
スリランカの歯科医師との食事会にたまたま参加させていただくことになり、
そこで知り合った日本の歯科医師の近藤さん(このプロジェクトの代表者)からお誘いいただいたのがきっかけです。
カメラマン・制作者として有名でもなければドキュメンタリー撮影や国際ボランティアの実績もないという状況でしたが、これもひとつの経験、ひとつのチャンスと思い参加を決意しました。
プロジェクト参加前のモンゴルの印象といえば
草原・遊牧民・ゲル・羊・相撲・朝青龍・ドルジ。
ぐらいなもので、観光地のひとつも知らないという状況でした。
多くの日本人は大体同様のイメージなのではないかと勝手に思っていますが。。。
7/30。
出発の日までそんなイメージのまま成田から5時間半ほどかけて到着しました、モンゴルの首都ウランバートルにあるチンギスハーン国際空港。
同国最大の国際空港です。
が・・・預け荷物の受け取りレーンは1つしかありません。
宮崎ブーゲンビリア空港や徳島あわおどり空港と大体同じ規模と言えば分かりやすいでしょう。
全員行ったことあるはずですからね。
成田から5時間半の旅にいざ出発。
深夜着だったのですが、
空港まで近藤さんや現地のスタッフに迎えに来ていただき、
ウランバートル中心地に向かいました。
海外に行くと、空港から街の中心地まで行く道中が結構ワクワクするものです。
店の看板や町並みにその国独自のセンスが見えて、
あぁ外国に来たな〜という気分が盛り上がります。
漢字・ひらがな・カタカナ・英語が混在する日本の看板群と同じように、
モンゴル文字・キリル文字(ロシアと同じ)・英語が混在しています。
また、街には銅像が多く、社会主義の影響が感じられます。
ウランバートルは思ったよりも都会で、
高層ビルも立ち並び、綺麗なレストランも多く、交通量も多く、
スマホを持って歩いている人も大勢いました。
大体・・・錦糸町〜北千住と同じぐらいと思ってください。
ウランバートルの街並。
大草原をイメージしていたのに着いてみたら北千住なので多少拍子抜けしつつ、
こんなに発展していても虫歯で子供が亡くなっている実態があるのか・・・
などと思いながら、今回のプロジェクトの拠点となる国立母子保健センターに到着。
母子保健センターというと小規模施設のように聞こえるかもしれませんが、
歩いて一周するのを途中で諦めるぐらい大規模な複合医療施設です。
センター内にいくつもある棟の中で、
外部のスタッフが研修等で宿泊するために用意された部屋があるのが礼拝堂施設。
センター自体がチベット仏教の支援を受けていることもあり、とても綺麗な建物です。
地上2階、地下1階の施設の中で1階と地下1階に宿泊部屋があります。
自分の部屋は沖縄で開業されている歯科医院の院長である村田先生と同室。
明日から合流です。
到着してから(今さら)思いましたが、今回のプロジェクトメンバーは
・歯科医師(開業医や専門医など実績豊富な陣容)
・歯科衛生士
・一流大学や一流校の学生
・現地に精通したコーディネーター
・日蒙ペラペラのモンゴル人留学生(当然のように一流校)
という方々で、国家資格も学歴もないのは自分1人な上に、この時点ではほぼ面識の無い、
異なる業界の方ばかり。
昨今の深夜アニメには「ニートが突然異世界に飛ばされる」という設定がよく出てくるのですが、
あの主人公はこんな気持ちだったのかと心で理解できました。
違うのは、自分にゾッコンな美少女が出てこないということぐらい。
今回のプロジェクトのスケジュールは
7/31:モンゴルの歴史や文化を知るためにウランバートル市内観光
8/01:現地の子供への検査・診療・指導開始
8/02:現地医師へのカンファレンス
8/03:プロジェクト終了
8/04:帰国組・残留組に分かれ、残留組はウランバートル中心地からの移動
8/05:テレルジ国立公園観光
8/06:帰国
という形で組んでいただいたため、8/01〜8/03が勝負となります。
モンゴル語以前に英語はもちろん日本語も危うい自分が国際ボランティアのメンバーとして
役に立てるのか、ワクワクしながら荷物整理もそこそこに、綺麗なベッドにイン。
外を徘徊する野犬の声が煩かったですが、「歩いてるのは大体狂犬病だから噛まれたら死ぬ」という
有難いアドバイスをいただいたため、ほぼゾンビの呻き声と同じと思いながら就寝しました。
では。
*ウランバートル中心地の観光の様子は「Ulan Bator」の記事をご覧ください。
2016/08/21 lecturer, work, y2016,
制作業と並行して行っている講師業のひとつ、高校生対象の映像制作実習に行ってきました。
この企画は今年で7年目の実施になります。
企画の内容は
・テーマ(お題)に沿った企画の立て方、制作の進行方法、制作ルールなどの座学講義
・実際のカメラを用いて企画〜撮影の実習
・本番に向けた役割分担と企画の立案、脚本、コンテ、編集指示の制作アドバイス
・本番の撮影、編集(編集指示に基づいて吉田が担当)
・完成した作品を上映し、生徒全員と教員による投票を行い、表彰
というものです。
のべ3日間(表彰は4日目)をかけてこの流れを行います。
講義の様子。
静岡にある高校からのご依頼でスタートしたこの企画ですが、
最初は手探りの状態から失敗を繰り返してブラッシュアップしてきました。
団体行動の中での個性の発揮の仕方やチームワーク、「相手に特定のメッセージを伝える」ことの
難しさを経験してもらうという狙いがあるのですが、今では講師チームの思った以上の効果を生む人気コンテンツに育つにいたりました。
撮影自習の様子。
生徒募集のパンフレットや説明会でも本企画の話をしてくれているそうで、
毎年卒業式にも呼んでいただくのですが生徒代表のスピーチでこの企画が楽しかったとも言っていただけました。
編集指示の方法を指導。
この企画の他にも、生徒の進路指導に関わるイベントで講義を行うなど
教育分野では多く実績を積んできましたが、
一連の講師活動の中で学校教育の他にも社員教育や新入社員研修などでも生かせるノウハウが
蓄積されているため、今後は幅広くお話を伺っていきたいと考えています。
例えば
新入社員研修で「企業CMを作る」という企画を通して
企業の歴史やアピールポイントに能動的に触れる機会を作り、
同期以外の社内人脈を広げるきっかけにすることも提案出来ます。
高校生対象の実習でも、普段は大人しくコミュニケーションが苦手な生徒さんが
自分の意見を形に出来る成功体験を通して変わっていく姿を何度も目の当たりにしていますが、
これは高校生だから、学生だからそうなるというわけではないと思っています。
とおり一遍の発信型研修とは違う、相互協力型研修として、今後も引き続き可能性を探っていきます。
ご興味を持たれた方は是非ご連絡ください!
では。
2016/08/21 other, y2016,
サンバイノー。
シカケ株式会社の吉田です。
弊社は2009年に屋号「シカケ」としてフリーランスになった吉田が
皆様にお助けいただき2012年3月2日に立ち上げた会社です。
法人成りというやつですが、
Webサイトは2009年のフリーランスになった際に作ってから
全くの手付かず状態で、ブログの更新も3年以上やっていないという有様でした。
法人になったからにはサイトも作り替えなければ!
と思い始めてから早4年半。
ついに・・・ついに法人サイトを立ち上げるに至りました!
ロンドンオリンピックの年に法人化して、
法人サイトが立ち上がるのはリオオリンピックの年になってしまいました。
関係ありませんが、メディアでリオオリンピックが「Rioオリンピック」と表記されていると
ついついあっちのRioを思い出してしまいますね。
どっちのか分からない方は分からないままで大丈夫です。
サイトを立ち上げたからにはシカケ株式会社第二章として成長させて
ソフトバンクに買収していただこうと思いますので、皆様これからも、これまで以上に何卒宜しくお願いいたします。
では。
2018/04/25 trip, work, y2017,
2016/11/10 work,
2016/10/11 other, y2016,
2016/08/21 trip, work, y2016,
2016/08/21 trip, work, y2016,
2016/08/21 trip, work, y2016,
2016/08/21 trip, work, y2016,
2016/08/21 trip, work, y2016,
2016/08/21 lecturer, work, y2016,
2016/08/21 other, y2016,
2018/04/25 trip, work, y2017,
廃業したのかと思われるほど更新をしていなかったのですが。。。
ぼちぼち再開します。
今更ながらですが、昨年も一昨年と同様モンゴルでの歯科診療・啓蒙ボランティアプロジェクトである「Happy Tooth Project」に同行カメラマンとして参加させていただきました。
数年前には海外でのボランティアプロジェクトに自分が参加するとは考えてもみませんでしたが、プロジェクトリーダーとの出会いがきっかけで今では随分海外の方との交流も増えたように思います。
2017年のプロジェクトはチベット仏教センターに加え現地の病院からのバックアップもあり、診療・治療を受けた子供たちや保護者の方からもお褒めの言葉を多くいただける結果となりました。
プロジェクトの意義や現地での様子・参加メンバーの紹介を入れたプロジェクトのプロモーションムービーを弊社Shikakeで担当させていただきましたのでご覧頂ければ幸いです。
Happy Tooth Project 2017 from Isamu Yoshida on Vimeo .
つい先日、2018年の参加も決定しました。
8月に3年連続モンゴルに渡航して、昨年より良いものを撮ってきたいと思っています。
今年はドローンを飛ばします!
2016/11/10 work,
カメラマンとして映像・静止画の撮影編集の仕事は全体の中の1つの業務で、
それ以外にも色々やっています。
と、言いつつあまり制作実績のようなものを出せていなかったので、
最近納品させていただきました企業サイトについてお知らせします。
TOPページ
株式会社フォワードコミュニケーションズ様のコーポレートサイトです。
株式会社フォワードコミュニケーションズ
代表の野呂さんとは、モンゴルの歯科医療ボランティアのプロジェクトに同行カメラマンとして参加させていただいたことで知り合い、
お互いの感覚が合う(これ思っているのは僕だけかもしれませんが)ことからWEBサイトのリニューアル制作をご依頼いただきました。
伝えたいコンテンツの分量としてはそれほど多い想定ではなかったこともあり、
とにかくシンプルに、ゴチャゴチャせず、簡潔に伝わることを目指しました。
また、海外のお客様も多いことから英語対応を行っています。
コンテンツの内容にも若干差異があるため、タブでの切り替えではなく単独でページを設けることにしました。
column部分はご自身で更新いただける仕組みを導入し、
最新3件が常にTOPに表示されるようにしています。
contactはGoogleフォームを利用することで利便性とデータのアーカイブ精度、コスト削減を行なっています。
フリーのプログラムを使用することを嫌う方もいますが、
個人的には「目的を早く容易に達成すること」が一番であり、
それがフリーのプログラムでもオリジナルの仕組みでもどちらでも構わないと考えています。
メリットデメリットを鑑みて、お客様にとって良い方をご提案するようには考えていますし、
定期的に更新を行うログコンテンツについてもTwitterやInstagramが適していると思えばそれを提案します。
デザインについても、賑やかなものが好きな方、
会社の売りとなる設備や制作物の現物を出したいという方、
お客様によってそれぞれですので、お好みに合う形で提案をさせていただくように心がけています。
時にトレンドから外れる、ひともふた世代も前という物でも良いでしょうし、
そこは「とにかく最新!」「とにかくクールで格好よく!」というこちらのエゴにならないようにしていきたいな〜・・・と、
あまり喋り過ぎるのも良くないのでこの辺で。
では最後に、2016年にリニューアルされた、俳優の阿部寛さんの公式WEBサイトを勝手ながら紹介させていただき、こちらの言わんとしていることを伝えたいと思います。
阿部寛さんのWEBサイト(公式)
2016/08/21 trip, work, y2016,
*HAPPY TOOTH PROJECT 後半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT 2」の記事をご覧ください。
プロジェクトが無事に終了。
3日間で最終的に400名 を超える子供の診察・治療・指導が出来ました。
同行カメラマンでしかない自分が言うのも変ですが、初めてのトライでこれだけ多くの子供達と
関われたのは凄いことだと思っています。
各分野のエキスパートがそれぞれ力を発揮した結果で、
自分はまだまだその中に入れているとは思いませんが、少しは役に立てていれば嬉しいです。
最終日には打ち上げを行い、お互いの苦労を労いました。
礼拝堂ではお酒は飲めず、外食をしてもモンゴル特有の事情で冷たいビールが飲めなかった我々・・・
(といっても飲むのは限られた数人なのですが)
最終日にやっと冷たいビールで乾杯することが出来ました。
どこに行っても冷たいビールが飲める日本・・・最高です。
さて、ここでこのお話最初に触れましたモンゴルのイメージ。
草原・遊牧民・ゲル・羊・相撲・朝青龍・ドルジ。
ですが、実際来てみるとウランバートルは大体北千住です。
そこで、近藤先生や企画チームが
「みんながイメージしているモンゴルを見せてあげよう」
と気を遣ってくれて、ウランバートルっ子なら誰しも行くらしい景勝地「テレルジ国立公園」に
連れていっていただけることになりました。
野生のドルジに会えるんでしょうか!?
ワクワクします。
ウランバートル中心から車で2〜3時間で、見渡す限り草原と切り立った岩山というTHEモンゴルに到着です。
草原と切り立った岩山。
泊まるのは憧れのゲル!
憧れのゲル。
外国人観光客も多く訪れる場所なので、電気も水道も通っており、かなり快適です。
自分1人なら「インフラゼロの遊牧民にホームステイしたい」と言いたいところですが、
言葉も全く喋れない上に女性・子供・医師の先生も同行している中で「トイレは向こうに空いてる穴な」と言われても厳しいと思うので、安全安心清潔でベストな環境でした!
現地の医師であるトメ先生と、その息子さんのボボくんが現地コーディネーターになってくれたので
言葉の問題も無く、これぞモンゴル!というアクティビティーを満喫できました。
公園内にある博物館の鑑賞(モンゴル人ガイド付き)や、弓の体験(的は何かの動物の皮)もとても楽しかったのですが・・・
的は何かの動物の皮。
弓に挑戦する吉田。
やはりなんといっても乗馬。
馬です。
モンゴルといったら馬で往く大草原。
精悍な顔立ちの牧場スタッフ。
乗馬=セレブの趣味という認識で、一度も経験したことが無かったのですが、
まさか初体験がモンゴルになるとは思いませんでした。
モンゴルの馬はサラブレッドとは違い、小さめでしっかりした骨格。
観光地の馬ということもあって人間に慣れていて大人しく、こちらの意思通りに動いてくれました。
初めての乗馬は・・・もう言葉にならないというか、最高に気持ちが良かったです。
運動神経に全く自信が無いので落馬するんじゃないかと不安でしたが、
写真を撮る余裕が出るほどスムーズに、この日の愛馬がサポートしてくれました。
この大草原を馬で往く喜びは特大。
食事は捌きたての羊料理(焼き石と肉を釜に入れて蒸した料理)が最高に美味しく、
ここでも「これぞモンゴル!」を感じることが出来ました。
バーベキュー、日本人にも食べやすいサンドイッチなど食事の面でも全く困ることはありませんでした。
捌きたての皮。
愛嬌あるシェフが料理を担当。
焼き石と共に釜に入れて蒸し焼き。
飲めるチームはまずビール。
夜はゲルで豆電球の優しい灯りの下、学生たちと深夜まで恋愛話で盛り上がり、
自分の1/3の年齢の子とも仲良くなることが出来ました。
ほぼ初対面のメンバーの中に入ったため、最初は不安でしたがプロジェクトを通して絆が生まれたなぁ・・・と気持ち悪いことを考えながら就寝。
学生メンバーは「朝まで起きて日の出を見る!」と盛り上がっていましたが、
あいにく全日程唯一の雨に当たってしまい日の出も見られず寝不足で翌朝は、カレーなら安パイだと思って注文したのに不味いカレーに当たってしまったような顔をしていました。
ゲルでの1泊を終えて、観光に出発。
ただでさえ高地なウランバートル郊外にあって更に高地にあるアリヤバル寺院。
一人一人に対して儀礼を行っていただいた後、お坊さんが有難い話をしてくれた・・・
のですが、寺院に行ったメンバーの中でモンゴル語が分かるのはモンゴル人の2人だけという状況だったので
前日の疲れもあって皆どうしても座りたいのに来た電車が満員みたいな顔をしていました。
ありがたい儀礼をしていただきました。
拝観を終えて、最後に向かったのがチンギスハーン騎馬像。
思ったより巨大。
かなりテンションが上がるサイズです。
テンションの上がるサイズの騎馬像。
巨大な騎馬像の下が博物館、上が展望台になっており、高い建物が無いウランバートル郊外では
見渡す限り草原と山々が見えて気分爽快でした。
展望台からの眺め。白く小さく見えるのは建てている途中のゲル。
そろそろセンターに戻る時間になり、
帰りにボボくんの気遣いで、飲んでみたかった馬乳酒を購入しに行きました。
連れて行ってもらわなかったら絶対に立ち寄ることは無いであろう、観光客はまず来なそうな佇まいの農家ゲルの中で馬乳酒を購入します。
馬乳酒を買った農家のゲル。
馬乳酒とはモンゴルで夏の時期しか飲めない、馬の乳から作られたお酒です。
お酒といってもアルコール分はごく僅かで、飲んでみても酒の香りやアルコール感はありません。
モンゴルでは超健康飲料とされていて、非常に高い整腸作用があります。
聞いた話では、モンゴルを訪れたある日本人が遊牧民から勧められて飲んだ馬乳酒を気に入り、そこから発想してある飲み物を作り、大ヒットさせたとのこと。
これが馬乳酒。見た目は牛乳と同じです。
その日本人とは、カルピス株式会社の創業者である三島海雲氏。
なんと、カルピスのルーツは馬乳酒(モンゴル)にあったのです。
馬乳酒は作る遊牧民によって味がそれぞれ異なるとのことで、
飲み比べをしてみましたが確かに違います。
共通するのは酸っぱさで、柑橘類の絞り汁のような味がします。
カルピスのルーツを実際に飲むことが出来て素晴らしい体験でした。
あ・・・残念ながら野生のドルジには会えませんでした。
ちなみに、ドルジ(アダ名)=ダグワドルジ(本名)=朝青龍(しこ名)です。
センターに戻った最後の夜は前日のゲルメンバーに衛生士の佐藤先生を加えて深夜まで語らい、
限界になったところでお開き。
2時半ぐらい・・・だったでしょうか。
帰国日は荷物を整理して、ノミンデパートでお土産を買い(自分は荷物重量の関係でほぼ買えませんでしたが)、
成田に向けて飛び立ちました。
滑走路が草原にポツンとあるモンゴル最大の国際空港。
一緒にプロジェクトに参加していただいたメンバーの皆様・サポートしていただいた現地のスタッフの皆様、
協力していただいた全ての方に感謝です!
ありがとうございました!
最後に、モンゴル人へのトランスフォームに成功した野生の吉田をご覧ください。
ウランバートル中心地でモンゴル人化する吉田。
あまりの違和感の無さに愛馬もニッコリ。
では。
2016/08/21 trip, work, y2016,
*HAPPY TOOTH PROJECT 前半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT」の記事をご覧ください。
治療棟はこのような建物。
治療棟入り口。
もちろん今回の歯科治療だけを行う場所ではなく、広範囲な医科があるため患者さんがひっきりなしに訪れており、凄い活気でした。
礼拝堂と治療棟との間で、道が分からない方、子供だけで来ている場合には誘導班が
道案内を行いました。
プロジェクト3日間の平均気温は38度。
日差しが強く、空気も乾燥しているモンゴルでこの気温の中、
長時間屋外を往復するのは相当大変だったと思います。
軟弱惰弱贅肉が服を着て歩いているような僕には出来ません。
日本人学生スタッフが誘導を行いました。
言葉も通じない中で身振り手振りの誘導大変だったと思います。
礼拝堂での現地の親子への歯のケア、生活習慣、治療方針などの指導と並行して、
治療棟では現地の医師への技術指導も行いました。
治療の過程で実際に指導を受けられる医師の数は限られるため、
礼拝堂に移ってミニカンファレンスを開催し、多くの医師の方々にご参加いただくことになりました。
プロジェクトリーダーの近藤先生と、近藤先生の先輩でインプラント専門医の相原先生が講師を担当し、最新の歯科医療情報を解説。
皆さん食い入るように話を聞いており、学の無い自分も「これは何やら凄いぞ」という雰囲気を感じていました。
まず、プロジェクト代表の近藤先生の講義です。
モンゴルの歯科医師は圧倒的に女性が多いそうです。
続いて相原先生の講義。
分かりやすく多くの写真や動画を用いたスライドで参加者の皆さんも惹きつけられていました。
高度な話になるため、講義の合間には馬頭琴(モンゴルの伝統的な弦楽器)やヴァイオリンの演奏会を行いました。
今回のプロジェクトのコーディネートをしていただいた宮原さんはモンゴルに精通したスペシャリストであり、馬頭琴でもモンゴルで権威ある賞を受賞している一流の奏者でもあります。
宮原さんとモンゴル人奏者の共演。
カンファレンスの時だけでなく、一度に大勢の子供達が訪れた最終日には
退屈させないために自ら演奏をかってでて、子供達を楽しませていただきました。
この子供達の笑顔。最高です。
自分の技術と会話で外国人の子供をこんな表情にさせることは今の自分には到底不可能なので
(日本人相手でも怪しい)これまた大尊敬です。
写真に写っているのはモンゴルの孤児院の子供達です。
みんなとても良い子にしていました。
経済的にも余裕は無く、歯が痛くても治療が出来ず、相談出来る窓口もない。
先生も「孤児にとってはこうやって日本の医師がボランティアで診察・診療に来てくれることは支えになっている」と仰っていました。
そこで来訪者全員ではありませんが、虫歯を生まない、育てないために必要な約束と共に写真を撮り、
後日届けることを約束。
改めて、意義あるプロジェクトの一員として参加出来たことを嬉しく思いました。
子供達へのプレゼントとして後日写真を送ります。
初めてのモンゴル訪問だったため、現地の状況に詳しくなかったこともあり、撮影担当としても色々と上手くいかないことが多く個人的には反省すべき点も多々ありましたが、心から「参加して良かった」と思っています。
皆とてもおめかしをして来てくれました。
靴箱に入りきらない靴が溢れるほど大盛況でした。
アクティビティー班のおかげで、どの子も退屈せずに過ごせたようです。
満足してお帰りいただけました。
近藤先生の充実感ある表情が印象的でした。
では。
*テレルジ国立公園観光のお話は「Gorkhi-Terelj National Park」の記事をご覧ください。
2016/08/21 trip, work, y2016,
*ウランバートル観光のお話は「Ulan Bator」の記事をご覧ください。
いよいよこの日がやってまいりました。
HAPPY TOOTH PROJECT本番スタートです。
リーダーである近藤先生の他メンバーは現地の施設に触れるのが初めてだったため、
何もかも手探りの状況で始まりました。
ここで参加メンバーは4つの班に分かれます。
■治療班
治療棟でモンゴルの子供達の虫歯治療と現地医師への技術指導を行います。
■診察・指導班
礼拝堂で子供達の歯の診察を行い、治療相談を受け、歯のケアと生活習慣の指導を行います。
■アクティビティー班
礼拝堂で診察・指導の順番待ちを退屈をさせないよう、日本文化の紹介も兼ねて子供達と交流を行います。
■誘導班
徒歩で5〜6分かかる治療棟と礼拝堂の間で迷わないよう、相互に道案内を行います。
上3班には日蒙ペラペラで優秀なモンゴル人留学生の皆さんが通訳としてついてくれました。
僕はこの4班の間を周り、動画・静止画の撮影を行うという役割でしたが、
現地の都合により治療棟内の撮影を禁じられてしまったため、
礼拝堂内の2班を対象に撮影を行うことになりました。
その礼拝堂はこんな建物。
礼拝堂外観。
とても綺麗な建物で、外光を3方からふんだんに取り入れる設計。
訪問者にとっては開放的で素晴らしい環境です。
・・・撮影担当としては難しい環境ですが。
診察は1人1人歯の状態を診て、状態にあった治療方針をお伝えします。
チームは現地にずっと滞在していられるわけではないため、
モンゴルの歯科医療技術を鑑みて受け渡しされた現地の医師が対応出来るであろう方針を立てます。
専門的な話にもなってくるため医師も通訳さんもお互い噛み砕いたコミュニケーション能力が必要となりますが、小児歯科医師としても実績豊富な割田先生が診察を担当したこと、優秀な通訳さんが付いてくれたことで非常にスムーズにやりとりを行っている様子でした。
熱心に診察・相談に答える割田先生。
治療チームで治療にあたる小泉先生の奥様と娘さんが割田先生をサポートしました。
子供への対応に長けた割田先生に保護者の方も安心している様子でした。
指導は子供達が一定数集まった状態で行います。
イラスト・スライド・模型を用いて、言葉が直接通じなくても分かりやすいように指導していきます。
歯のケアの重要性を伝えるオリジナルの絵本も子供達を惹きつけていました。
元劇団員という経歴を持つ歯科衛生士の佐藤先生は観衆に慣れていることもあり、子供達、保護者の方も身を乗り出して熱心に指導を受けていました。
しっかり子供の目線になって指導する佐藤先生。
お母さんもとても熱心に指導を受け、質問をしていました。
自作の絵本も大活躍でした。
もっとも本プロジェクトの様子を表している写真だと思います。
内容からどうしても1回の指導の時間が長くなるのですが、通訳さんも非常にスムーズな対応でした。
アメリカ訪問時にレストランで前菜(付け合わせ)の有無を聞かれて、「appetizer」の意味が分からず、とりあえず持ってきてと言ったら1人でアメリカンパーティーサイズのポテトフライを食べる羽目になった僕には到底出来ないことです。
通訳をしてくれたモンゴル人のブジェさん。日本語ペラペラです。
アクティビティーは診察・指導の順番待ちの状況を見て、
子供達と保護者の方に声をかけて交流を行います。
言葉も通じない相手なので、最初はおっかなびっくりという感じでしたが、
班リーダーの大学生が中心となって折り紙や独楽など日本ならではの遊具を使って楽しんでもらっているようでした。
ここでは参加メンバー最年少の12歳がMVPの活躍。
しっかり子供と目線を合わせて、身振り手振りで楽しく遊んでいました。
大人になってくるとどんどんこういうことが出来なくなってくるものですが、
これぐらいの年齢から言葉の通じない子供との交流を経験出来るというのは非常に羨ましく思います。
かけがえのない経験になったのではないでしょうか。
折り紙で喜んでもらえました。
独楽も好評。
しっかり子供の目線に合わせることが一番大事だと気付きました。
子供も心を開いているようでした。
どの国でも、やはり子供は可愛いものです。
段々と自分の形を見つけていったメンバーは、ひっきりなしに訪れる子供達にもスムーズに対応。
見た限りでは、順番待ちの長さに怒ったり診察に苦情が出たり指導に満足しなかったりということも無く、
子供達も泣いたりせずにとても良い子にしていました。
何名かにインタビューもさせていただきましたが、
皆さん口を揃えて「またやってくれたら絶対来る。周りにも勧める。いっぱい連れてくる」と言っていただけました。
日本の医師、日本人への信頼感や親しみがとても感じられて大変嬉しく思いつつ、真剣に対応しなければ!と気持ちを新たにしました。
(自分は診察・治療には関わらずブラブラしているだけなのですが)
では。
*HAPPY TOOTH PROJECT後半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT 2」の記事をご覧ください。
2016/08/21 trip, work, y2016,
*モンゴル到着までのお話は「To Mongolia」の記事をご覧ください。
プロジェクト本番に向けて、モンゴルの歴史と文化を知るために市内観光に出かけます。
どの国や地方に行ってもそうですが、観光はとても大事なことです。
街を歩けば土地の空気が感じられ、美術館や博物館に行けば土地のアイデンティティーに触れることが出来ます。
決して、遊びたいというわけではありませんよ。
決してね。
観光が大事であることの理由には「現地にお金を落とす」という意味もあるので、
まずは日本円から現地通貨の換金を行います。
お金を落とすといっても、来た道から戻りやすいように歩きながら落としていくヘンゼルとグレーテル方式ではありません。
諸外国から金持ちのカモと思われている御期待に応えるため大盤振る舞いするのです。
2016年夏の時点で、日蒙の通貨の換算は大体20倍。
¥10,000(いちまんえん)を換金すると₮200,000(にじゅうまんとぅぐるぐ!)ぐらいになります。
なんと、コインはありません。
コインが存在しない国や地方はいくつかあるそうですが初体験です。
物価は感覚値で日本の2/3ほど。
思ったほど安くはありません。
食事は₮12,000〜₮20,000ぐらいあればビール付きで食べられます。
¥600〜¥1,000ぐらいと考えておけば大丈夫です。
高級なお店に行けばもちろんこの限りではありませんし、田舎の方に行けばグっと安くなるでしょう。
換金を終えて、まず最初に向かったのは政府宮殿(国会議事堂)。
安倍首相もアジア欧州会合(ASEM)で訪れたばかりの建物で、おそらくモンゴルで最も威厳ある立派な建物でしょう。
象牙色の壁や柱が美しい豪華な外観。
中央には巨大なチンギスハーンの像があります。
モンゴルの国会議事堂。
建物の前は広場になっていて贅沢なスペースの使い方。
子供のグループが遊んでいたのですが、1.5リットルのコーラを4人で回し飲みしていました。
実はこれがモンゴルキッズあるあるであり、虫歯の原因になる代表的な行動。
本番前にリアルな現状を見ることが出来ました。
1.5リットルのコーラを回し飲みするモンゴルキッズ。
次に向かったのはボグドハーン宮殿博物館。
1900年頃に建てられた宮殿を博物館に改装したもので、団体客には英語のガイドさんが付いてくれます。
といっても、自分の英語力では要所要所しか聞き取れ無いのが残念。
内部の写真は別途高額な撮影料を要求されるので、あまり換金もしていなかったので日和って諦めました。
細かい意匠が施された大門。
次にGOBIという現地ブランドのファクトリーショップに行きました。
現地の皆さんお待たせしました!金を持った日本人が集団でゾロゾロ来ましたよ!
GOBIはカシミア製品中心のブランドで、日本では信じられないような価格で憧れのカシミアを手にいれることが出来ます。
₮60,000〜100,000(¥3.000〜¥5,000)もあればマフラーやストールが買えたりするので同行した学生チームも自分用やお土産に購入していました。
お店の写真は撮り忘れましたが、普通のセレクトショップと同じで特にモンゴル感があるわけではありません。
同じ敷地内にあるお土産物屋はモンゴルらしいゲル作りでした。
ゲルスタイルのお土産物屋。
まだまだ行きます。
次はガンダンテクチェンリン僧院(通称ガンダン寺)。
モンゴルにおける、チベット仏教の総本山です。
ガンダン寺。
ここも入館に別途撮影料が必要ですが、安かったので撮っておこうと支払い。
・・・しようとしたところ、プロジェクトリーダーである近藤先生から「せっかく来たのだから代表して私が出します」と有難いお言葉をいただき、「いえいえ何を言ってるんですかとんでもない。女性にお金を出させるわけにはいきません。私が出します!」とは全く言わず、ちゃっかりご馳走になりました。
中には立像がドーンと。
これは凄い。
タイにある寺院ワットポーの涅槃像が立ち上がったらこれぐらいのサイズかなという、
屋内設置の立像としては相当巨大な代物。
日本人の感性からすると過度にデコラティブなデザインがちらほらと。
立派な像。
豪華な作り。
格好いい。
立像を囲むように30〜40センチほどの「マニ車」という円柱が縦に並んでいて、
1つ1つにお経が書かれています。
これを手で回しながら歩いていくことによってお経を読んだことになるという外国人フレンドリーな仕組み。
寺院内の撮影をスポンサードしていただいたリーダーが円柱を回す様子がこちら。
マニ車は小さな力でグリグリ周ります。
流石リーダー。
手さばきが早すぎて見えません。
最後に向かったのがノミンデパート。
モンゴル国内で最大規模を誇るデパートです。
と言っても、田舎のそごうぐらいのサイズ感なので、サラっと見歩けるレベルです。
ノミンデパート。
ちなみに、日本最大のデパートは名古屋の松坂屋だそうですよ。
ここには帰国日にまた訪れる予定ということだったので、買い物をするメンバーをよそに散歩に出ました。
ノミンデパートの前は公園になっているのでそこをブラブラ。
突然のビートルズ。
隙間に立って記念撮影。
誰か分からない像。
誰だかは分かりません。
どうやって遊ぶか分からない遊具。
高速移動できたら最高に面白そうです。
何をしているのか分からないキッズ。
魚や生き物の類はいません。
何のショップか分からないショップ。
SHOPだけ英語で書かれても分かりかねます。
何がOK!なのか分からないOK!
OKを出した覚えはありません。
など見ながらブラブラして、レストランで夕食。
ここから、注文後1時間以上食事が出てこないという、
「ご飯出てくるの遅いモンゴルあるある呪い」がスタートしました。
モンゴルの電力は非常に不安定で、レストランでも基本的にエアコンは無し。
冷たいビールや飲み物は貴重品という、暑がりな上にビール大好きっ子には辛い環境でした。
なんだかんだ夜遅くまで食事をして、前日深夜着であまり寝ていない我々はセンターに着くなり爆睡。
いよいよ明日はプロジェクト本番です。
では。
*プロジェクト前半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT」の記事をご覧ください。
2016/08/21 trip, work, y2016,
虫歯が原因となる感染症で亡くなる子供がいるというモンゴルの歯科医療の実態調査から始まった
HAPPY TOOTH PROJECT。
日本の歯科医師が現地の子供を診察・治療し、日々の生活習慣やケアを指導、
現地の医師への技術支援を通して、未来のモンゴルの子供を救おうというボランティアプロジェクトです。
このプロジェクトに、わたくし吉田が同行取材カメラマンとして参加してまいりました。
スリランカの歯科医師との食事会にたまたま参加させていただくことになり、
そこで知り合った日本の歯科医師の近藤さん(このプロジェクトの代表者)からお誘いいただいたのがきっかけです。
カメラマン・制作者として有名でもなければドキュメンタリー撮影や国際ボランティアの実績もないという状況でしたが、これもひとつの経験、ひとつのチャンスと思い参加を決意しました。
プロジェクト参加前のモンゴルの印象といえば
草原・遊牧民・ゲル・羊・相撲・朝青龍・ドルジ。
ぐらいなもので、観光地のひとつも知らないという状況でした。
多くの日本人は大体同様のイメージなのではないかと勝手に思っていますが。。。
7/30。
出発の日までそんなイメージのまま成田から5時間半ほどかけて到着しました、モンゴルの首都ウランバートルにあるチンギスハーン国際空港。
同国最大の国際空港です。
が・・・預け荷物の受け取りレーンは1つしかありません。
宮崎ブーゲンビリア空港や徳島あわおどり空港と大体同じ規模と言えば分かりやすいでしょう。
全員行ったことあるはずですからね。
成田から5時間半の旅にいざ出発。
深夜着だったのですが、
空港まで近藤さんや現地のスタッフに迎えに来ていただき、
ウランバートル中心地に向かいました。
海外に行くと、空港から街の中心地まで行く道中が結構ワクワクするものです。
店の看板や町並みにその国独自のセンスが見えて、
あぁ外国に来たな〜という気分が盛り上がります。
漢字・ひらがな・カタカナ・英語が混在する日本の看板群と同じように、
モンゴル文字・キリル文字(ロシアと同じ)・英語が混在しています。
また、街には銅像が多く、社会主義の影響が感じられます。
ウランバートルは思ったよりも都会で、
高層ビルも立ち並び、綺麗なレストランも多く、交通量も多く、
スマホを持って歩いている人も大勢いました。
大体・・・錦糸町〜北千住と同じぐらいと思ってください。
ウランバートルの街並。
大草原をイメージしていたのに着いてみたら北千住なので多少拍子抜けしつつ、
こんなに発展していても虫歯で子供が亡くなっている実態があるのか・・・
などと思いながら、今回のプロジェクトの拠点となる国立母子保健センターに到着。
母子保健センターというと小規模施設のように聞こえるかもしれませんが、
歩いて一周するのを途中で諦めるぐらい大規模な複合医療施設です。
センター内にいくつもある棟の中で、
外部のスタッフが研修等で宿泊するために用意された部屋があるのが礼拝堂施設。
センター自体がチベット仏教の支援を受けていることもあり、とても綺麗な建物です。
地上2階、地下1階の施設の中で1階と地下1階に宿泊部屋があります。
自分の部屋は沖縄で開業されている歯科医院の院長である村田先生と同室。
明日から合流です。
到着してから(今さら)思いましたが、今回のプロジェクトメンバーは
・歯科医師(開業医や専門医など実績豊富な陣容)
・歯科衛生士
・一流大学や一流校の学生
・現地に精通したコーディネーター
・日蒙ペラペラのモンゴル人留学生(当然のように一流校)
という方々で、国家資格も学歴もないのは自分1人な上に、この時点ではほぼ面識の無い、
異なる業界の方ばかり。
昨今の深夜アニメには「ニートが突然異世界に飛ばされる」という設定がよく出てくるのですが、
あの主人公はこんな気持ちだったのかと心で理解できました。
違うのは、自分にゾッコンな美少女が出てこないということぐらい。
今回のプロジェクトのスケジュールは
7/31:モンゴルの歴史や文化を知るためにウランバートル市内観光
8/01:現地の子供への検査・診療・指導開始
8/02:現地医師へのカンファレンス
8/03:プロジェクト終了
8/04:帰国組・残留組に分かれ、残留組はウランバートル中心地からの移動
8/05:テレルジ国立公園観光
8/06:帰国
という形で組んでいただいたため、8/01〜8/03が勝負となります。
モンゴル語以前に英語はもちろん日本語も危うい自分が国際ボランティアのメンバーとして
役に立てるのか、ワクワクしながら荷物整理もそこそこに、綺麗なベッドにイン。
外を徘徊する野犬の声が煩かったですが、「歩いてるのは大体狂犬病だから噛まれたら死ぬ」という
有難いアドバイスをいただいたため、ほぼゾンビの呻き声と同じと思いながら就寝しました。
では。
*ウランバートル中心地の観光の様子は「Ulan Bator」の記事をご覧ください。
2016/08/21 lecturer, work, y2016,
制作業と並行して行っている講師業のひとつ、高校生対象の映像制作実習に行ってきました。
この企画は今年で7年目の実施になります。
企画の内容は
・テーマ(お題)に沿った企画の立て方、制作の進行方法、制作ルールなどの座学講義
・実際のカメラを用いて企画〜撮影の実習
・本番に向けた役割分担と企画の立案、脚本、コンテ、編集指示の制作アドバイス
・本番の撮影、編集(編集指示に基づいて吉田が担当)
・完成した作品を上映し、生徒全員と教員による投票を行い、表彰
というものです。
のべ3日間(表彰は4日目)をかけてこの流れを行います。
講義の様子。
静岡にある高校からのご依頼でスタートしたこの企画ですが、
最初は手探りの状態から失敗を繰り返してブラッシュアップしてきました。
団体行動の中での個性の発揮の仕方やチームワーク、「相手に特定のメッセージを伝える」ことの
難しさを経験してもらうという狙いがあるのですが、今では講師チームの思った以上の効果を生む人気コンテンツに育つにいたりました。
撮影自習の様子。
生徒募集のパンフレットや説明会でも本企画の話をしてくれているそうで、
毎年卒業式にも呼んでいただくのですが生徒代表のスピーチでこの企画が楽しかったとも言っていただけました。
編集指示の方法を指導。
この企画の他にも、生徒の進路指導に関わるイベントで講義を行うなど
教育分野では多く実績を積んできましたが、
一連の講師活動の中で学校教育の他にも社員教育や新入社員研修などでも生かせるノウハウが
蓄積されているため、今後は幅広くお話を伺っていきたいと考えています。
例えば
新入社員研修で「企業CMを作る」という企画を通して
企業の歴史やアピールポイントに能動的に触れる機会を作り、
同期以外の社内人脈を広げるきっかけにすることも提案出来ます。
高校生対象の実習でも、普段は大人しくコミュニケーションが苦手な生徒さんが
自分の意見を形に出来る成功体験を通して変わっていく姿を何度も目の当たりにしていますが、
これは高校生だから、学生だからそうなるというわけではないと思っています。
とおり一遍の発信型研修とは違う、相互協力型研修として、今後も引き続き可能性を探っていきます。
ご興味を持たれた方は是非ご連絡ください!
では。
2018/04/25 trip, work, y2017,
2016/11/10 work,
2016/08/21 trip, work, y2016,
2016/08/21 trip, work, y2016,
2016/08/21 trip, work, y2016,
2016/08/21 trip, work, y2016,
2016/08/21 trip, work, y2016,
2016/08/21 lecturer, work, y2016,
2018/04/25 trip, work, y2017,
廃業したのかと思われるほど更新をしていなかったのですが。。。
ぼちぼち再開します。
今更ながらですが、昨年も一昨年と同様モンゴルでの歯科診療・啓蒙ボランティアプロジェクトである「Happy Tooth Project」に同行カメラマンとして参加させていただきました。
数年前には海外でのボランティアプロジェクトに自分が参加するとは考えてもみませんでしたが、プロジェクトリーダーとの出会いがきっかけで今では随分海外の方との交流も増えたように思います。
2017年のプロジェクトはチベット仏教センターに加え現地の病院からのバックアップもあり、診療・治療を受けた子供たちや保護者の方からもお褒めの言葉を多くいただける結果となりました。
プロジェクトの意義や現地での様子・参加メンバーの紹介を入れたプロジェクトのプロモーションムービーを弊社Shikakeで担当させていただきましたのでご覧頂ければ幸いです。
Happy Tooth Project 2017 from Isamu Yoshida on Vimeo .
つい先日、2018年の参加も決定しました。
8月に3年連続モンゴルに渡航して、昨年より良いものを撮ってきたいと思っています。
今年はドローンを飛ばします!
2016/08/21 trip, work, y2016,
*HAPPY TOOTH PROJECT 後半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT 2」の記事をご覧ください。
プロジェクトが無事に終了。
3日間で最終的に400名 を超える子供の診察・治療・指導が出来ました。
同行カメラマンでしかない自分が言うのも変ですが、初めてのトライでこれだけ多くの子供達と
関われたのは凄いことだと思っています。
各分野のエキスパートがそれぞれ力を発揮した結果で、
自分はまだまだその中に入れているとは思いませんが、少しは役に立てていれば嬉しいです。
最終日には打ち上げを行い、お互いの苦労を労いました。
礼拝堂ではお酒は飲めず、外食をしてもモンゴル特有の事情で冷たいビールが飲めなかった我々・・・
(といっても飲むのは限られた数人なのですが)
最終日にやっと冷たいビールで乾杯することが出来ました。
どこに行っても冷たいビールが飲める日本・・・最高です。
さて、ここでこのお話最初に触れましたモンゴルのイメージ。
草原・遊牧民・ゲル・羊・相撲・朝青龍・ドルジ。
ですが、実際来てみるとウランバートルは大体北千住です。
そこで、近藤先生や企画チームが
「みんながイメージしているモンゴルを見せてあげよう」
と気を遣ってくれて、ウランバートルっ子なら誰しも行くらしい景勝地「テレルジ国立公園」に
連れていっていただけることになりました。
野生のドルジに会えるんでしょうか!?
ワクワクします。
ウランバートル中心から車で2〜3時間で、見渡す限り草原と切り立った岩山というTHEモンゴルに到着です。
草原と切り立った岩山。
泊まるのは憧れのゲル!
憧れのゲル。
外国人観光客も多く訪れる場所なので、電気も水道も通っており、かなり快適です。
自分1人なら「インフラゼロの遊牧民にホームステイしたい」と言いたいところですが、
言葉も全く喋れない上に女性・子供・医師の先生も同行している中で「トイレは向こうに空いてる穴な」と言われても厳しいと思うので、安全安心清潔でベストな環境でした!
現地の医師であるトメ先生と、その息子さんのボボくんが現地コーディネーターになってくれたので
言葉の問題も無く、これぞモンゴル!というアクティビティーを満喫できました。
公園内にある博物館の鑑賞(モンゴル人ガイド付き)や、弓の体験(的は何かの動物の皮)もとても楽しかったのですが・・・
的は何かの動物の皮。
弓に挑戦する吉田。
やはりなんといっても乗馬。
馬です。
モンゴルといったら馬で往く大草原。
精悍な顔立ちの牧場スタッフ。
乗馬=セレブの趣味という認識で、一度も経験したことが無かったのですが、
まさか初体験がモンゴルになるとは思いませんでした。
モンゴルの馬はサラブレッドとは違い、小さめでしっかりした骨格。
観光地の馬ということもあって人間に慣れていて大人しく、こちらの意思通りに動いてくれました。
初めての乗馬は・・・もう言葉にならないというか、最高に気持ちが良かったです。
運動神経に全く自信が無いので落馬するんじゃないかと不安でしたが、
写真を撮る余裕が出るほどスムーズに、この日の愛馬がサポートしてくれました。
この大草原を馬で往く喜びは特大。
食事は捌きたての羊料理(焼き石と肉を釜に入れて蒸した料理)が最高に美味しく、
ここでも「これぞモンゴル!」を感じることが出来ました。
バーベキュー、日本人にも食べやすいサンドイッチなど食事の面でも全く困ることはありませんでした。
捌きたての皮。
愛嬌あるシェフが料理を担当。
焼き石と共に釜に入れて蒸し焼き。
飲めるチームはまずビール。
夜はゲルで豆電球の優しい灯りの下、学生たちと深夜まで恋愛話で盛り上がり、
自分の1/3の年齢の子とも仲良くなることが出来ました。
ほぼ初対面のメンバーの中に入ったため、最初は不安でしたがプロジェクトを通して絆が生まれたなぁ・・・と気持ち悪いことを考えながら就寝。
学生メンバーは「朝まで起きて日の出を見る!」と盛り上がっていましたが、
あいにく全日程唯一の雨に当たってしまい日の出も見られず寝不足で翌朝は、カレーなら安パイだと思って注文したのに不味いカレーに当たってしまったような顔をしていました。
ゲルでの1泊を終えて、観光に出発。
ただでさえ高地なウランバートル郊外にあって更に高地にあるアリヤバル寺院。
一人一人に対して儀礼を行っていただいた後、お坊さんが有難い話をしてくれた・・・
のですが、寺院に行ったメンバーの中でモンゴル語が分かるのはモンゴル人の2人だけという状況だったので
前日の疲れもあって皆どうしても座りたいのに来た電車が満員みたいな顔をしていました。
ありがたい儀礼をしていただきました。
拝観を終えて、最後に向かったのがチンギスハーン騎馬像。
思ったより巨大。
かなりテンションが上がるサイズです。
テンションの上がるサイズの騎馬像。
巨大な騎馬像の下が博物館、上が展望台になっており、高い建物が無いウランバートル郊外では
見渡す限り草原と山々が見えて気分爽快でした。
展望台からの眺め。白く小さく見えるのは建てている途中のゲル。
そろそろセンターに戻る時間になり、
帰りにボボくんの気遣いで、飲んでみたかった馬乳酒を購入しに行きました。
連れて行ってもらわなかったら絶対に立ち寄ることは無いであろう、観光客はまず来なそうな佇まいの農家ゲルの中で馬乳酒を購入します。
馬乳酒を買った農家のゲル。
馬乳酒とはモンゴルで夏の時期しか飲めない、馬の乳から作られたお酒です。
お酒といってもアルコール分はごく僅かで、飲んでみても酒の香りやアルコール感はありません。
モンゴルでは超健康飲料とされていて、非常に高い整腸作用があります。
聞いた話では、モンゴルを訪れたある日本人が遊牧民から勧められて飲んだ馬乳酒を気に入り、そこから発想してある飲み物を作り、大ヒットさせたとのこと。
これが馬乳酒。見た目は牛乳と同じです。
その日本人とは、カルピス株式会社の創業者である三島海雲氏。
なんと、カルピスのルーツは馬乳酒(モンゴル)にあったのです。
馬乳酒は作る遊牧民によって味がそれぞれ異なるとのことで、
飲み比べをしてみましたが確かに違います。
共通するのは酸っぱさで、柑橘類の絞り汁のような味がします。
カルピスのルーツを実際に飲むことが出来て素晴らしい体験でした。
あ・・・残念ながら野生のドルジには会えませんでした。
ちなみに、ドルジ(アダ名)=ダグワドルジ(本名)=朝青龍(しこ名)です。
センターに戻った最後の夜は前日のゲルメンバーに衛生士の佐藤先生を加えて深夜まで語らい、
限界になったところでお開き。
2時半ぐらい・・・だったでしょうか。
帰国日は荷物を整理して、ノミンデパートでお土産を買い(自分は荷物重量の関係でほぼ買えませんでしたが)、
成田に向けて飛び立ちました。
滑走路が草原にポツンとあるモンゴル最大の国際空港。
一緒にプロジェクトに参加していただいたメンバーの皆様・サポートしていただいた現地のスタッフの皆様、
協力していただいた全ての方に感謝です!
ありがとうございました!
最後に、モンゴル人へのトランスフォームに成功した野生の吉田をご覧ください。
ウランバートル中心地でモンゴル人化する吉田。
あまりの違和感の無さに愛馬もニッコリ。
では。
2016/08/21 trip, work, y2016,
*HAPPY TOOTH PROJECT 前半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT」の記事をご覧ください。
治療棟はこのような建物。
治療棟入り口。
もちろん今回の歯科治療だけを行う場所ではなく、広範囲な医科があるため患者さんがひっきりなしに訪れており、凄い活気でした。
礼拝堂と治療棟との間で、道が分からない方、子供だけで来ている場合には誘導班が
道案内を行いました。
プロジェクト3日間の平均気温は38度。
日差しが強く、空気も乾燥しているモンゴルでこの気温の中、
長時間屋外を往復するのは相当大変だったと思います。
軟弱惰弱贅肉が服を着て歩いているような僕には出来ません。
日本人学生スタッフが誘導を行いました。
言葉も通じない中で身振り手振りの誘導大変だったと思います。
礼拝堂での現地の親子への歯のケア、生活習慣、治療方針などの指導と並行して、
治療棟では現地の医師への技術指導も行いました。
治療の過程で実際に指導を受けられる医師の数は限られるため、
礼拝堂に移ってミニカンファレンスを開催し、多くの医師の方々にご参加いただくことになりました。
プロジェクトリーダーの近藤先生と、近藤先生の先輩でインプラント専門医の相原先生が講師を担当し、最新の歯科医療情報を解説。
皆さん食い入るように話を聞いており、学の無い自分も「これは何やら凄いぞ」という雰囲気を感じていました。
まず、プロジェクト代表の近藤先生の講義です。
モンゴルの歯科医師は圧倒的に女性が多いそうです。
続いて相原先生の講義。
分かりやすく多くの写真や動画を用いたスライドで参加者の皆さんも惹きつけられていました。
高度な話になるため、講義の合間には馬頭琴(モンゴルの伝統的な弦楽器)やヴァイオリンの演奏会を行いました。
今回のプロジェクトのコーディネートをしていただいた宮原さんはモンゴルに精通したスペシャリストであり、馬頭琴でもモンゴルで権威ある賞を受賞している一流の奏者でもあります。
宮原さんとモンゴル人奏者の共演。
カンファレンスの時だけでなく、一度に大勢の子供達が訪れた最終日には
退屈させないために自ら演奏をかってでて、子供達を楽しませていただきました。
この子供達の笑顔。最高です。
自分の技術と会話で外国人の子供をこんな表情にさせることは今の自分には到底不可能なので
(日本人相手でも怪しい)これまた大尊敬です。
写真に写っているのはモンゴルの孤児院の子供達です。
みんなとても良い子にしていました。
経済的にも余裕は無く、歯が痛くても治療が出来ず、相談出来る窓口もない。
先生も「孤児にとってはこうやって日本の医師がボランティアで診察・診療に来てくれることは支えになっている」と仰っていました。
そこで来訪者全員ではありませんが、虫歯を生まない、育てないために必要な約束と共に写真を撮り、
後日届けることを約束。
改めて、意義あるプロジェクトの一員として参加出来たことを嬉しく思いました。
子供達へのプレゼントとして後日写真を送ります。
初めてのモンゴル訪問だったため、現地の状況に詳しくなかったこともあり、撮影担当としても色々と上手くいかないことが多く個人的には反省すべき点も多々ありましたが、心から「参加して良かった」と思っています。
皆とてもおめかしをして来てくれました。
靴箱に入りきらない靴が溢れるほど大盛況でした。
アクティビティー班のおかげで、どの子も退屈せずに過ごせたようです。
満足してお帰りいただけました。
近藤先生の充実感ある表情が印象的でした。
では。
*テレルジ国立公園観光のお話は「Gorkhi-Terelj National Park」の記事をご覧ください。
2016/08/21 trip, work, y2016,
*ウランバートル観光のお話は「Ulan Bator」の記事をご覧ください。
いよいよこの日がやってまいりました。
HAPPY TOOTH PROJECT本番スタートです。
リーダーである近藤先生の他メンバーは現地の施設に触れるのが初めてだったため、
何もかも手探りの状況で始まりました。
ここで参加メンバーは4つの班に分かれます。
■治療班
治療棟でモンゴルの子供達の虫歯治療と現地医師への技術指導を行います。
■診察・指導班
礼拝堂で子供達の歯の診察を行い、治療相談を受け、歯のケアと生活習慣の指導を行います。
■アクティビティー班
礼拝堂で診察・指導の順番待ちを退屈をさせないよう、日本文化の紹介も兼ねて子供達と交流を行います。
■誘導班
徒歩で5〜6分かかる治療棟と礼拝堂の間で迷わないよう、相互に道案内を行います。
上3班には日蒙ペラペラで優秀なモンゴル人留学生の皆さんが通訳としてついてくれました。
僕はこの4班の間を周り、動画・静止画の撮影を行うという役割でしたが、
現地の都合により治療棟内の撮影を禁じられてしまったため、
礼拝堂内の2班を対象に撮影を行うことになりました。
その礼拝堂はこんな建物。
礼拝堂外観。
とても綺麗な建物で、外光を3方からふんだんに取り入れる設計。
訪問者にとっては開放的で素晴らしい環境です。
・・・撮影担当としては難しい環境ですが。
診察は1人1人歯の状態を診て、状態にあった治療方針をお伝えします。
チームは現地にずっと滞在していられるわけではないため、
モンゴルの歯科医療技術を鑑みて受け渡しされた現地の医師が対応出来るであろう方針を立てます。
専門的な話にもなってくるため医師も通訳さんもお互い噛み砕いたコミュニケーション能力が必要となりますが、小児歯科医師としても実績豊富な割田先生が診察を担当したこと、優秀な通訳さんが付いてくれたことで非常にスムーズにやりとりを行っている様子でした。
熱心に診察・相談に答える割田先生。
治療チームで治療にあたる小泉先生の奥様と娘さんが割田先生をサポートしました。
子供への対応に長けた割田先生に保護者の方も安心している様子でした。
指導は子供達が一定数集まった状態で行います。
イラスト・スライド・模型を用いて、言葉が直接通じなくても分かりやすいように指導していきます。
歯のケアの重要性を伝えるオリジナルの絵本も子供達を惹きつけていました。
元劇団員という経歴を持つ歯科衛生士の佐藤先生は観衆に慣れていることもあり、子供達、保護者の方も身を乗り出して熱心に指導を受けていました。
しっかり子供の目線になって指導する佐藤先生。
お母さんもとても熱心に指導を受け、質問をしていました。
自作の絵本も大活躍でした。
もっとも本プロジェクトの様子を表している写真だと思います。
内容からどうしても1回の指導の時間が長くなるのですが、通訳さんも非常にスムーズな対応でした。
アメリカ訪問時にレストランで前菜(付け合わせ)の有無を聞かれて、「appetizer」の意味が分からず、とりあえず持ってきてと言ったら1人でアメリカンパーティーサイズのポテトフライを食べる羽目になった僕には到底出来ないことです。
通訳をしてくれたモンゴル人のブジェさん。日本語ペラペラです。
アクティビティーは診察・指導の順番待ちの状況を見て、
子供達と保護者の方に声をかけて交流を行います。
言葉も通じない相手なので、最初はおっかなびっくりという感じでしたが、
班リーダーの大学生が中心となって折り紙や独楽など日本ならではの遊具を使って楽しんでもらっているようでした。
ここでは参加メンバー最年少の12歳がMVPの活躍。
しっかり子供と目線を合わせて、身振り手振りで楽しく遊んでいました。
大人になってくるとどんどんこういうことが出来なくなってくるものですが、
これぐらいの年齢から言葉の通じない子供との交流を経験出来るというのは非常に羨ましく思います。
かけがえのない経験になったのではないでしょうか。
折り紙で喜んでもらえました。
独楽も好評。
しっかり子供の目線に合わせることが一番大事だと気付きました。
子供も心を開いているようでした。
どの国でも、やはり子供は可愛いものです。
段々と自分の形を見つけていったメンバーは、ひっきりなしに訪れる子供達にもスムーズに対応。
見た限りでは、順番待ちの長さに怒ったり診察に苦情が出たり指導に満足しなかったりということも無く、
子供達も泣いたりせずにとても良い子にしていました。
何名かにインタビューもさせていただきましたが、
皆さん口を揃えて「またやってくれたら絶対来る。周りにも勧める。いっぱい連れてくる」と言っていただけました。
日本の医師、日本人への信頼感や親しみがとても感じられて大変嬉しく思いつつ、真剣に対応しなければ!と気持ちを新たにしました。
(自分は診察・治療には関わらずブラブラしているだけなのですが)
では。
*HAPPY TOOTH PROJECT後半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT 2」の記事をご覧ください。
2016/08/21 trip, work, y2016,
*モンゴル到着までのお話は「To Mongolia」の記事をご覧ください。
プロジェクト本番に向けて、モンゴルの歴史と文化を知るために市内観光に出かけます。
どの国や地方に行ってもそうですが、観光はとても大事なことです。
街を歩けば土地の空気が感じられ、美術館や博物館に行けば土地のアイデンティティーに触れることが出来ます。
決して、遊びたいというわけではありませんよ。
決してね。
観光が大事であることの理由には「現地にお金を落とす」という意味もあるので、
まずは日本円から現地通貨の換金を行います。
お金を落とすといっても、来た道から戻りやすいように歩きながら落としていくヘンゼルとグレーテル方式ではありません。
諸外国から金持ちのカモと思われている御期待に応えるため大盤振る舞いするのです。
2016年夏の時点で、日蒙の通貨の換算は大体20倍。
¥10,000(いちまんえん)を換金すると₮200,000(にじゅうまんとぅぐるぐ!)ぐらいになります。
なんと、コインはありません。
コインが存在しない国や地方はいくつかあるそうですが初体験です。
物価は感覚値で日本の2/3ほど。
思ったほど安くはありません。
食事は₮12,000〜₮20,000ぐらいあればビール付きで食べられます。
¥600〜¥1,000ぐらいと考えておけば大丈夫です。
高級なお店に行けばもちろんこの限りではありませんし、田舎の方に行けばグっと安くなるでしょう。
換金を終えて、まず最初に向かったのは政府宮殿(国会議事堂)。
安倍首相もアジア欧州会合(ASEM)で訪れたばかりの建物で、おそらくモンゴルで最も威厳ある立派な建物でしょう。
象牙色の壁や柱が美しい豪華な外観。
中央には巨大なチンギスハーンの像があります。
モンゴルの国会議事堂。
建物の前は広場になっていて贅沢なスペースの使い方。
子供のグループが遊んでいたのですが、1.5リットルのコーラを4人で回し飲みしていました。
実はこれがモンゴルキッズあるあるであり、虫歯の原因になる代表的な行動。
本番前にリアルな現状を見ることが出来ました。
1.5リットルのコーラを回し飲みするモンゴルキッズ。
次に向かったのはボグドハーン宮殿博物館。
1900年頃に建てられた宮殿を博物館に改装したもので、団体客には英語のガイドさんが付いてくれます。
といっても、自分の英語力では要所要所しか聞き取れ無いのが残念。
内部の写真は別途高額な撮影料を要求されるので、あまり換金もしていなかったので日和って諦めました。
細かい意匠が施された大門。
次にGOBIという現地ブランドのファクトリーショップに行きました。
現地の皆さんお待たせしました!金を持った日本人が集団でゾロゾロ来ましたよ!
GOBIはカシミア製品中心のブランドで、日本では信じられないような価格で憧れのカシミアを手にいれることが出来ます。
₮60,000〜100,000(¥3.000〜¥5,000)もあればマフラーやストールが買えたりするので同行した学生チームも自分用やお土産に購入していました。
お店の写真は撮り忘れましたが、普通のセレクトショップと同じで特にモンゴル感があるわけではありません。
同じ敷地内にあるお土産物屋はモンゴルらしいゲル作りでした。
ゲルスタイルのお土産物屋。
まだまだ行きます。
次はガンダンテクチェンリン僧院(通称ガンダン寺)。
モンゴルにおける、チベット仏教の総本山です。
ガンダン寺。
ここも入館に別途撮影料が必要ですが、安かったので撮っておこうと支払い。
・・・しようとしたところ、プロジェクトリーダーである近藤先生から「せっかく来たのだから代表して私が出します」と有難いお言葉をいただき、「いえいえ何を言ってるんですかとんでもない。女性にお金を出させるわけにはいきません。私が出します!」とは全く言わず、ちゃっかりご馳走になりました。
中には立像がドーンと。
これは凄い。
タイにある寺院ワットポーの涅槃像が立ち上がったらこれぐらいのサイズかなという、
屋内設置の立像としては相当巨大な代物。
日本人の感性からすると過度にデコラティブなデザインがちらほらと。
立派な像。
豪華な作り。
格好いい。
立像を囲むように30〜40センチほどの「マニ車」という円柱が縦に並んでいて、
1つ1つにお経が書かれています。
これを手で回しながら歩いていくことによってお経を読んだことになるという外国人フレンドリーな仕組み。
寺院内の撮影をスポンサードしていただいたリーダーが円柱を回す様子がこちら。
マニ車は小さな力でグリグリ周ります。
流石リーダー。
手さばきが早すぎて見えません。
最後に向かったのがノミンデパート。
モンゴル国内で最大規模を誇るデパートです。
と言っても、田舎のそごうぐらいのサイズ感なので、サラっと見歩けるレベルです。
ノミンデパート。
ちなみに、日本最大のデパートは名古屋の松坂屋だそうですよ。
ここには帰国日にまた訪れる予定ということだったので、買い物をするメンバーをよそに散歩に出ました。
ノミンデパートの前は公園になっているのでそこをブラブラ。
突然のビートルズ。
隙間に立って記念撮影。
誰か分からない像。
誰だかは分かりません。
どうやって遊ぶか分からない遊具。
高速移動できたら最高に面白そうです。
何をしているのか分からないキッズ。
魚や生き物の類はいません。
何のショップか分からないショップ。
SHOPだけ英語で書かれても分かりかねます。
何がOK!なのか分からないOK!
OKを出した覚えはありません。
など見ながらブラブラして、レストランで夕食。
ここから、注文後1時間以上食事が出てこないという、
「ご飯出てくるの遅いモンゴルあるある呪い」がスタートしました。
モンゴルの電力は非常に不安定で、レストランでも基本的にエアコンは無し。
冷たいビールや飲み物は貴重品という、暑がりな上にビール大好きっ子には辛い環境でした。
なんだかんだ夜遅くまで食事をして、前日深夜着であまり寝ていない我々はセンターに着くなり爆睡。
いよいよ明日はプロジェクト本番です。
では。
*プロジェクト前半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT」の記事をご覧ください。
2016/08/21 trip, work, y2016,
虫歯が原因となる感染症で亡くなる子供がいるというモンゴルの歯科医療の実態調査から始まった
HAPPY TOOTH PROJECT。
日本の歯科医師が現地の子供を診察・治療し、日々の生活習慣やケアを指導、
現地の医師への技術支援を通して、未来のモンゴルの子供を救おうというボランティアプロジェクトです。
このプロジェクトに、わたくし吉田が同行取材カメラマンとして参加してまいりました。
スリランカの歯科医師との食事会にたまたま参加させていただくことになり、
そこで知り合った日本の歯科医師の近藤さん(このプロジェクトの代表者)からお誘いいただいたのがきっかけです。
カメラマン・制作者として有名でもなければドキュメンタリー撮影や国際ボランティアの実績もないという状況でしたが、これもひとつの経験、ひとつのチャンスと思い参加を決意しました。
プロジェクト参加前のモンゴルの印象といえば
草原・遊牧民・ゲル・羊・相撲・朝青龍・ドルジ。
ぐらいなもので、観光地のひとつも知らないという状況でした。
多くの日本人は大体同様のイメージなのではないかと勝手に思っていますが。。。
7/30。
出発の日までそんなイメージのまま成田から5時間半ほどかけて到着しました、モンゴルの首都ウランバートルにあるチンギスハーン国際空港。
同国最大の国際空港です。
が・・・預け荷物の受け取りレーンは1つしかありません。
宮崎ブーゲンビリア空港や徳島あわおどり空港と大体同じ規模と言えば分かりやすいでしょう。
全員行ったことあるはずですからね。
成田から5時間半の旅にいざ出発。
深夜着だったのですが、
空港まで近藤さんや現地のスタッフに迎えに来ていただき、
ウランバートル中心地に向かいました。
海外に行くと、空港から街の中心地まで行く道中が結構ワクワクするものです。
店の看板や町並みにその国独自のセンスが見えて、
あぁ外国に来たな〜という気分が盛り上がります。
漢字・ひらがな・カタカナ・英語が混在する日本の看板群と同じように、
モンゴル文字・キリル文字(ロシアと同じ)・英語が混在しています。
また、街には銅像が多く、社会主義の影響が感じられます。
ウランバートルは思ったよりも都会で、
高層ビルも立ち並び、綺麗なレストランも多く、交通量も多く、
スマホを持って歩いている人も大勢いました。
大体・・・錦糸町〜北千住と同じぐらいと思ってください。
ウランバートルの街並。
大草原をイメージしていたのに着いてみたら北千住なので多少拍子抜けしつつ、
こんなに発展していても虫歯で子供が亡くなっている実態があるのか・・・
などと思いながら、今回のプロジェクトの拠点となる国立母子保健センターに到着。
母子保健センターというと小規模施設のように聞こえるかもしれませんが、
歩いて一周するのを途中で諦めるぐらい大規模な複合医療施設です。
センター内にいくつもある棟の中で、
外部のスタッフが研修等で宿泊するために用意された部屋があるのが礼拝堂施設。
センター自体がチベット仏教の支援を受けていることもあり、とても綺麗な建物です。
地上2階、地下1階の施設の中で1階と地下1階に宿泊部屋があります。
自分の部屋は沖縄で開業されている歯科医院の院長である村田先生と同室。
明日から合流です。
到着してから(今さら)思いましたが、今回のプロジェクトメンバーは
・歯科医師(開業医や専門医など実績豊富な陣容)
・歯科衛生士
・一流大学や一流校の学生
・現地に精通したコーディネーター
・日蒙ペラペラのモンゴル人留学生(当然のように一流校)
という方々で、国家資格も学歴もないのは自分1人な上に、この時点ではほぼ面識の無い、
異なる業界の方ばかり。
昨今の深夜アニメには「ニートが突然異世界に飛ばされる」という設定がよく出てくるのですが、
あの主人公はこんな気持ちだったのかと心で理解できました。
違うのは、自分にゾッコンな美少女が出てこないということぐらい。
今回のプロジェクトのスケジュールは
7/31:モンゴルの歴史や文化を知るためにウランバートル市内観光
8/01:現地の子供への検査・診療・指導開始
8/02:現地医師へのカンファレンス
8/03:プロジェクト終了
8/04:帰国組・残留組に分かれ、残留組はウランバートル中心地からの移動
8/05:テレルジ国立公園観光
8/06:帰国
という形で組んでいただいたため、8/01〜8/03が勝負となります。
モンゴル語以前に英語はもちろん日本語も危うい自分が国際ボランティアのメンバーとして
役に立てるのか、ワクワクしながら荷物整理もそこそこに、綺麗なベッドにイン。
外を徘徊する野犬の声が煩かったですが、「歩いてるのは大体狂犬病だから噛まれたら死ぬ」という
有難いアドバイスをいただいたため、ほぼゾンビの呻き声と同じと思いながら就寝しました。
では。
*ウランバートル中心地の観光の様子は「Ulan Bator」の記事をご覧ください。
2018/04/25 trip, work, y2017,
2016/08/21 trip, work, y2016,
2016/08/21 trip, work, y2016,
2016/08/21 trip, work, y2016,
2016/08/21 trip, work, y2016,
2016/08/21 trip, work, y2016,
2016/10/11 other, y2016,
せっかく公開したのに随分と間があいてしまいました・・・
先日、友人から結婚式に招いていただき、せっかくカメラマンという肩書きも持っているのだからと二次会パーティーを撮影させてもらうことになりました。
どこかのネット記事で「漫画家だからといってサラっと似顔絵が描けるわけではない」
というものを見ましたが、カメラマンにも同じことが言えます。
ウエディングにはそれに特化した(適した)機材や技術が必要なので、
カメラマンなら誰でも専門でやっている人間と同じようには出来るわけではないのです!
ジャンルとしては特殊で、
まずリハーサルが出来ない、
リテイクが出来ない、
照明が暗い(追加設置出来ない)、
疲れ顔で良いポジションに陣取っている人を退かせない(笑)など、
色々な事情があるのでかなり難しいシチュエーションなのです。
と、ここまで言い訳を先に並べておけば本人も参加者の皆様も文句を言いづらくなるというものでしょう!
この仕事を始めて(といっても兼業で緩やかなものですが)からというもの、
結婚式に呼ばれる=撮影するという形だったので、
今回の主役から「たまにはゆっくり楽しんでください」ということで
式と披露宴は撮影抜きの参加となりました。
実際ゆっくり参加してみると、まぁ落ち着きませんね(笑)
職業病でしょう・・・
では、実際に撮影してきた写真の一部を(無断で)公開したいと思います。
写っている中で指名手配犯の方・賞金首の方などいましたら
削除しますのでお申しつけください。
新郎は主役のオーラ有り。
新郎新婦と、ケーキを担当した美人パティシエの方。
夫を引っ張っていく妻の威厳が現れた後ろ姿。
結婚といえば100人中99.5人が撮る大定番ショット。
個人的にもかなり満足いったショット。
楽しそうな余興の模様。
多分今回のベストショット。
写真・カメラマニアが見たら「おいおいノイズ乗り過ぎだろ」「照明キッチリやれよ」と言われるでしょうが、何も言わずにスルーしてください(笑)
個人的には、ウエディング(ブライダル)の写真はその瞬間の一番良い表情を本人に気づかせず押さえて、
後で見た時に喜んでもらうというのが第一だと思っているので技術論は無視でいいと考えています。
いや、無いんですけどね。技術も!
それ言っちゃうと仕事なくなっちゃうから言いませんけど。
と、いうことで、主役のお2人。
ご結婚本当におめでとうございます!
末長くお幸せに!!
2016/08/21 other, y2016,
サンバイノー。
シカケ株式会社の吉田です。
弊社は2009年に屋号「シカケ」としてフリーランスになった吉田が
皆様にお助けいただき2012年3月2日に立ち上げた会社です。
法人成りというやつですが、
Webサイトは2009年のフリーランスになった際に作ってから
全くの手付かず状態で、ブログの更新も3年以上やっていないという有様でした。
法人になったからにはサイトも作り替えなければ!
と思い始めてから早4年半。
ついに・・・ついに法人サイトを立ち上げるに至りました!
ロンドンオリンピックの年に法人化して、
法人サイトが立ち上がるのはリオオリンピックの年になってしまいました。
関係ありませんが、メディアでリオオリンピックが「Rioオリンピック」と表記されていると
ついついあっちのRioを思い出してしまいますね。
どっちのか分からない方は分からないままで大丈夫です。
サイトを立ち上げたからにはシカケ株式会社第二章として成長させて
ソフトバンクに買収していただこうと思いますので、皆様これからも、これまで以上に何卒宜しくお願いいたします。
では。
2016/10/11 other, y2016,
2016/08/21 other, y2016,
2016/10/11 other, y2016,
せっかく公開したのに随分と間があいてしまいました・・・
先日、友人から結婚式に招いていただき、せっかくカメラマンという肩書きも持っているのだからと二次会パーティーを撮影させてもらうことになりました。
どこかのネット記事で「漫画家だからといってサラっと似顔絵が描けるわけではない」
というものを見ましたが、カメラマンにも同じことが言えます。
ウエディングにはそれに特化した(適した)機材や技術が必要なので、
カメラマンなら誰でも専門でやっている人間と同じようには出来るわけではないのです!
ジャンルとしては特殊で、
まずリハーサルが出来ない、
リテイクが出来ない、
照明が暗い(追加設置出来ない)、
疲れ顔で良いポジションに陣取っている人を退かせない(笑)など、
色々な事情があるのでかなり難しいシチュエーションなのです。
と、ここまで言い訳を先に並べておけば本人も参加者の皆様も文句を言いづらくなるというものでしょう!
この仕事を始めて(といっても兼業で緩やかなものですが)からというもの、
結婚式に呼ばれる=撮影するという形だったので、
今回の主役から「たまにはゆっくり楽しんでください」ということで
式と披露宴は撮影抜きの参加となりました。
実際ゆっくり参加してみると、まぁ落ち着きませんね(笑)
職業病でしょう・・・
では、実際に撮影してきた写真の一部を(無断で)公開したいと思います。
写っている中で指名手配犯の方・賞金首の方などいましたら
削除しますのでお申しつけください。
新郎は主役のオーラ有り。
新郎新婦と、ケーキを担当した美人パティシエの方。
夫を引っ張っていく妻の威厳が現れた後ろ姿。
結婚といえば100人中99.5人が撮る大定番ショット。
個人的にもかなり満足いったショット。
楽しそうな余興の模様。
多分今回のベストショット。
写真・カメラマニアが見たら「おいおいノイズ乗り過ぎだろ」「照明キッチリやれよ」と言われるでしょうが、何も言わずにスルーしてください(笑)
個人的には、ウエディング(ブライダル)の写真はその瞬間の一番良い表情を本人に気づかせず押さえて、
後で見た時に喜んでもらうというのが第一だと思っているので技術論は無視でいいと考えています。
いや、無いんですけどね。技術も!
それ言っちゃうと仕事なくなっちゃうから言いませんけど。
と、いうことで、主役のお2人。
ご結婚本当におめでとうございます!
末長くお幸せに!!
2016/08/21 trip, work, y2016,
*HAPPY TOOTH PROJECT 後半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT 2」の記事をご覧ください。
プロジェクトが無事に終了。
3日間で最終的に400名 を超える子供の診察・治療・指導が出来ました。
同行カメラマンでしかない自分が言うのも変ですが、初めてのトライでこれだけ多くの子供達と
関われたのは凄いことだと思っています。
各分野のエキスパートがそれぞれ力を発揮した結果で、
自分はまだまだその中に入れているとは思いませんが、少しは役に立てていれば嬉しいです。
最終日には打ち上げを行い、お互いの苦労を労いました。
礼拝堂ではお酒は飲めず、外食をしてもモンゴル特有の事情で冷たいビールが飲めなかった我々・・・
(といっても飲むのは限られた数人なのですが)
最終日にやっと冷たいビールで乾杯することが出来ました。
どこに行っても冷たいビールが飲める日本・・・最高です。
さて、ここでこのお話最初に触れましたモンゴルのイメージ。
草原・遊牧民・ゲル・羊・相撲・朝青龍・ドルジ。
ですが、実際来てみるとウランバートルは大体北千住です。
そこで、近藤先生や企画チームが
「みんながイメージしているモンゴルを見せてあげよう」
と気を遣ってくれて、ウランバートルっ子なら誰しも行くらしい景勝地「テレルジ国立公園」に
連れていっていただけることになりました。
野生のドルジに会えるんでしょうか!?
ワクワクします。
ウランバートル中心から車で2〜3時間で、見渡す限り草原と切り立った岩山というTHEモンゴルに到着です。
草原と切り立った岩山。
泊まるのは憧れのゲル!
憧れのゲル。
外国人観光客も多く訪れる場所なので、電気も水道も通っており、かなり快適です。
自分1人なら「インフラゼロの遊牧民にホームステイしたい」と言いたいところですが、
言葉も全く喋れない上に女性・子供・医師の先生も同行している中で「トイレは向こうに空いてる穴な」と言われても厳しいと思うので、安全安心清潔でベストな環境でした!
現地の医師であるトメ先生と、その息子さんのボボくんが現地コーディネーターになってくれたので
言葉の問題も無く、これぞモンゴル!というアクティビティーを満喫できました。
公園内にある博物館の鑑賞(モンゴル人ガイド付き)や、弓の体験(的は何かの動物の皮)もとても楽しかったのですが・・・
的は何かの動物の皮。
弓に挑戦する吉田。
やはりなんといっても乗馬。
馬です。
モンゴルといったら馬で往く大草原。
精悍な顔立ちの牧場スタッフ。
乗馬=セレブの趣味という認識で、一度も経験したことが無かったのですが、
まさか初体験がモンゴルになるとは思いませんでした。
モンゴルの馬はサラブレッドとは違い、小さめでしっかりした骨格。
観光地の馬ということもあって人間に慣れていて大人しく、こちらの意思通りに動いてくれました。
初めての乗馬は・・・もう言葉にならないというか、最高に気持ちが良かったです。
運動神経に全く自信が無いので落馬するんじゃないかと不安でしたが、
写真を撮る余裕が出るほどスムーズに、この日の愛馬がサポートしてくれました。
この大草原を馬で往く喜びは特大。
食事は捌きたての羊料理(焼き石と肉を釜に入れて蒸した料理)が最高に美味しく、
ここでも「これぞモンゴル!」を感じることが出来ました。
バーベキュー、日本人にも食べやすいサンドイッチなど食事の面でも全く困ることはありませんでした。
捌きたての皮。
愛嬌あるシェフが料理を担当。
焼き石と共に釜に入れて蒸し焼き。
飲めるチームはまずビール。
夜はゲルで豆電球の優しい灯りの下、学生たちと深夜まで恋愛話で盛り上がり、
自分の1/3の年齢の子とも仲良くなることが出来ました。
ほぼ初対面のメンバーの中に入ったため、最初は不安でしたがプロジェクトを通して絆が生まれたなぁ・・・と気持ち悪いことを考えながら就寝。
学生メンバーは「朝まで起きて日の出を見る!」と盛り上がっていましたが、
あいにく全日程唯一の雨に当たってしまい日の出も見られず寝不足で翌朝は、カレーなら安パイだと思って注文したのに不味いカレーに当たってしまったような顔をしていました。
ゲルでの1泊を終えて、観光に出発。
ただでさえ高地なウランバートル郊外にあって更に高地にあるアリヤバル寺院。
一人一人に対して儀礼を行っていただいた後、お坊さんが有難い話をしてくれた・・・
のですが、寺院に行ったメンバーの中でモンゴル語が分かるのはモンゴル人の2人だけという状況だったので
前日の疲れもあって皆どうしても座りたいのに来た電車が満員みたいな顔をしていました。
ありがたい儀礼をしていただきました。
拝観を終えて、最後に向かったのがチンギスハーン騎馬像。
思ったより巨大。
かなりテンションが上がるサイズです。
テンションの上がるサイズの騎馬像。
巨大な騎馬像の下が博物館、上が展望台になっており、高い建物が無いウランバートル郊外では
見渡す限り草原と山々が見えて気分爽快でした。
展望台からの眺め。白く小さく見えるのは建てている途中のゲル。
そろそろセンターに戻る時間になり、
帰りにボボくんの気遣いで、飲んでみたかった馬乳酒を購入しに行きました。
連れて行ってもらわなかったら絶対に立ち寄ることは無いであろう、観光客はまず来なそうな佇まいの農家ゲルの中で馬乳酒を購入します。
馬乳酒を買った農家のゲル。
馬乳酒とはモンゴルで夏の時期しか飲めない、馬の乳から作られたお酒です。
お酒といってもアルコール分はごく僅かで、飲んでみても酒の香りやアルコール感はありません。
モンゴルでは超健康飲料とされていて、非常に高い整腸作用があります。
聞いた話では、モンゴルを訪れたある日本人が遊牧民から勧められて飲んだ馬乳酒を気に入り、そこから発想してある飲み物を作り、大ヒットさせたとのこと。
これが馬乳酒。見た目は牛乳と同じです。
その日本人とは、カルピス株式会社の創業者である三島海雲氏。
なんと、カルピスのルーツは馬乳酒(モンゴル)にあったのです。
馬乳酒は作る遊牧民によって味がそれぞれ異なるとのことで、
飲み比べをしてみましたが確かに違います。
共通するのは酸っぱさで、柑橘類の絞り汁のような味がします。
カルピスのルーツを実際に飲むことが出来て素晴らしい体験でした。
あ・・・残念ながら野生のドルジには会えませんでした。
ちなみに、ドルジ(アダ名)=ダグワドルジ(本名)=朝青龍(しこ名)です。
センターに戻った最後の夜は前日のゲルメンバーに衛生士の佐藤先生を加えて深夜まで語らい、
限界になったところでお開き。
2時半ぐらい・・・だったでしょうか。
帰国日は荷物を整理して、ノミンデパートでお土産を買い(自分は荷物重量の関係でほぼ買えませんでしたが)、
成田に向けて飛び立ちました。
滑走路が草原にポツンとあるモンゴル最大の国際空港。
一緒にプロジェクトに参加していただいたメンバーの皆様・サポートしていただいた現地のスタッフの皆様、
協力していただいた全ての方に感謝です!
ありがとうございました!
最後に、モンゴル人へのトランスフォームに成功した野生の吉田をご覧ください。
ウランバートル中心地でモンゴル人化する吉田。
あまりの違和感の無さに愛馬もニッコリ。
では。
2016/08/21 trip, work, y2016,
*HAPPY TOOTH PROJECT 前半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT」の記事をご覧ください。
治療棟はこのような建物。
治療棟入り口。
もちろん今回の歯科治療だけを行う場所ではなく、広範囲な医科があるため患者さんがひっきりなしに訪れており、凄い活気でした。
礼拝堂と治療棟との間で、道が分からない方、子供だけで来ている場合には誘導班が
道案内を行いました。
プロジェクト3日間の平均気温は38度。
日差しが強く、空気も乾燥しているモンゴルでこの気温の中、
長時間屋外を往復するのは相当大変だったと思います。
軟弱惰弱贅肉が服を着て歩いているような僕には出来ません。
日本人学生スタッフが誘導を行いました。
言葉も通じない中で身振り手振りの誘導大変だったと思います。
礼拝堂での現地の親子への歯のケア、生活習慣、治療方針などの指導と並行して、
治療棟では現地の医師への技術指導も行いました。
治療の過程で実際に指導を受けられる医師の数は限られるため、
礼拝堂に移ってミニカンファレンスを開催し、多くの医師の方々にご参加いただくことになりました。
プロジェクトリーダーの近藤先生と、近藤先生の先輩でインプラント専門医の相原先生が講師を担当し、最新の歯科医療情報を解説。
皆さん食い入るように話を聞いており、学の無い自分も「これは何やら凄いぞ」という雰囲気を感じていました。
まず、プロジェクト代表の近藤先生の講義です。
モンゴルの歯科医師は圧倒的に女性が多いそうです。
続いて相原先生の講義。
分かりやすく多くの写真や動画を用いたスライドで参加者の皆さんも惹きつけられていました。
高度な話になるため、講義の合間には馬頭琴(モンゴルの伝統的な弦楽器)やヴァイオリンの演奏会を行いました。
今回のプロジェクトのコーディネートをしていただいた宮原さんはモンゴルに精通したスペシャリストであり、馬頭琴でもモンゴルで権威ある賞を受賞している一流の奏者でもあります。
宮原さんとモンゴル人奏者の共演。
カンファレンスの時だけでなく、一度に大勢の子供達が訪れた最終日には
退屈させないために自ら演奏をかってでて、子供達を楽しませていただきました。
この子供達の笑顔。最高です。
自分の技術と会話で外国人の子供をこんな表情にさせることは今の自分には到底不可能なので
(日本人相手でも怪しい)これまた大尊敬です。
写真に写っているのはモンゴルの孤児院の子供達です。
みんなとても良い子にしていました。
経済的にも余裕は無く、歯が痛くても治療が出来ず、相談出来る窓口もない。
先生も「孤児にとってはこうやって日本の医師がボランティアで診察・診療に来てくれることは支えになっている」と仰っていました。
そこで来訪者全員ではありませんが、虫歯を生まない、育てないために必要な約束と共に写真を撮り、
後日届けることを約束。
改めて、意義あるプロジェクトの一員として参加出来たことを嬉しく思いました。
子供達へのプレゼントとして後日写真を送ります。
初めてのモンゴル訪問だったため、現地の状況に詳しくなかったこともあり、撮影担当としても色々と上手くいかないことが多く個人的には反省すべき点も多々ありましたが、心から「参加して良かった」と思っています。
皆とてもおめかしをして来てくれました。
靴箱に入りきらない靴が溢れるほど大盛況でした。
アクティビティー班のおかげで、どの子も退屈せずに過ごせたようです。
満足してお帰りいただけました。
近藤先生の充実感ある表情が印象的でした。
では。
*テレルジ国立公園観光のお話は「Gorkhi-Terelj National Park」の記事をご覧ください。
2016/08/21 trip, work, y2016,
*ウランバートル観光のお話は「Ulan Bator」の記事をご覧ください。
いよいよこの日がやってまいりました。
HAPPY TOOTH PROJECT本番スタートです。
リーダーである近藤先生の他メンバーは現地の施設に触れるのが初めてだったため、
何もかも手探りの状況で始まりました。
ここで参加メンバーは4つの班に分かれます。
■治療班
治療棟でモンゴルの子供達の虫歯治療と現地医師への技術指導を行います。
■診察・指導班
礼拝堂で子供達の歯の診察を行い、治療相談を受け、歯のケアと生活習慣の指導を行います。
■アクティビティー班
礼拝堂で診察・指導の順番待ちを退屈をさせないよう、日本文化の紹介も兼ねて子供達と交流を行います。
■誘導班
徒歩で5〜6分かかる治療棟と礼拝堂の間で迷わないよう、相互に道案内を行います。
上3班には日蒙ペラペラで優秀なモンゴル人留学生の皆さんが通訳としてついてくれました。
僕はこの4班の間を周り、動画・静止画の撮影を行うという役割でしたが、
現地の都合により治療棟内の撮影を禁じられてしまったため、
礼拝堂内の2班を対象に撮影を行うことになりました。
その礼拝堂はこんな建物。
礼拝堂外観。
とても綺麗な建物で、外光を3方からふんだんに取り入れる設計。
訪問者にとっては開放的で素晴らしい環境です。
・・・撮影担当としては難しい環境ですが。
診察は1人1人歯の状態を診て、状態にあった治療方針をお伝えします。
チームは現地にずっと滞在していられるわけではないため、
モンゴルの歯科医療技術を鑑みて受け渡しされた現地の医師が対応出来るであろう方針を立てます。
専門的な話にもなってくるため医師も通訳さんもお互い噛み砕いたコミュニケーション能力が必要となりますが、小児歯科医師としても実績豊富な割田先生が診察を担当したこと、優秀な通訳さんが付いてくれたことで非常にスムーズにやりとりを行っている様子でした。
熱心に診察・相談に答える割田先生。
治療チームで治療にあたる小泉先生の奥様と娘さんが割田先生をサポートしました。
子供への対応に長けた割田先生に保護者の方も安心している様子でした。
指導は子供達が一定数集まった状態で行います。
イラスト・スライド・模型を用いて、言葉が直接通じなくても分かりやすいように指導していきます。
歯のケアの重要性を伝えるオリジナルの絵本も子供達を惹きつけていました。
元劇団員という経歴を持つ歯科衛生士の佐藤先生は観衆に慣れていることもあり、子供達、保護者の方も身を乗り出して熱心に指導を受けていました。
しっかり子供の目線になって指導する佐藤先生。
お母さんもとても熱心に指導を受け、質問をしていました。
自作の絵本も大活躍でした。
もっとも本プロジェクトの様子を表している写真だと思います。
内容からどうしても1回の指導の時間が長くなるのですが、通訳さんも非常にスムーズな対応でした。
アメリカ訪問時にレストランで前菜(付け合わせ)の有無を聞かれて、「appetizer」の意味が分からず、とりあえず持ってきてと言ったら1人でアメリカンパーティーサイズのポテトフライを食べる羽目になった僕には到底出来ないことです。
通訳をしてくれたモンゴル人のブジェさん。日本語ペラペラです。
アクティビティーは診察・指導の順番待ちの状況を見て、
子供達と保護者の方に声をかけて交流を行います。
言葉も通じない相手なので、最初はおっかなびっくりという感じでしたが、
班リーダーの大学生が中心となって折り紙や独楽など日本ならではの遊具を使って楽しんでもらっているようでした。
ここでは参加メンバー最年少の12歳がMVPの活躍。
しっかり子供と目線を合わせて、身振り手振りで楽しく遊んでいました。
大人になってくるとどんどんこういうことが出来なくなってくるものですが、
これぐらいの年齢から言葉の通じない子供との交流を経験出来るというのは非常に羨ましく思います。
かけがえのない経験になったのではないでしょうか。
折り紙で喜んでもらえました。
独楽も好評。
しっかり子供の目線に合わせることが一番大事だと気付きました。
子供も心を開いているようでした。
どの国でも、やはり子供は可愛いものです。
段々と自分の形を見つけていったメンバーは、ひっきりなしに訪れる子供達にもスムーズに対応。
見た限りでは、順番待ちの長さに怒ったり診察に苦情が出たり指導に満足しなかったりということも無く、
子供達も泣いたりせずにとても良い子にしていました。
何名かにインタビューもさせていただきましたが、
皆さん口を揃えて「またやってくれたら絶対来る。周りにも勧める。いっぱい連れてくる」と言っていただけました。
日本の医師、日本人への信頼感や親しみがとても感じられて大変嬉しく思いつつ、真剣に対応しなければ!と気持ちを新たにしました。
(自分は診察・治療には関わらずブラブラしているだけなのですが)
では。
*HAPPY TOOTH PROJECT後半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT 2」の記事をご覧ください。
2016/08/21 trip, work, y2016,
*モンゴル到着までのお話は「To Mongolia」の記事をご覧ください。
プロジェクト本番に向けて、モンゴルの歴史と文化を知るために市内観光に出かけます。
どの国や地方に行ってもそうですが、観光はとても大事なことです。
街を歩けば土地の空気が感じられ、美術館や博物館に行けば土地のアイデンティティーに触れることが出来ます。
決して、遊びたいというわけではありませんよ。
決してね。
観光が大事であることの理由には「現地にお金を落とす」という意味もあるので、
まずは日本円から現地通貨の換金を行います。
お金を落とすといっても、来た道から戻りやすいように歩きながら落としていくヘンゼルとグレーテル方式ではありません。
諸外国から金持ちのカモと思われている御期待に応えるため大盤振る舞いするのです。
2016年夏の時点で、日蒙の通貨の換算は大体20倍。
¥10,000(いちまんえん)を換金すると₮200,000(にじゅうまんとぅぐるぐ!)ぐらいになります。
なんと、コインはありません。
コインが存在しない国や地方はいくつかあるそうですが初体験です。
物価は感覚値で日本の2/3ほど。
思ったほど安くはありません。
食事は₮12,000〜₮20,000ぐらいあればビール付きで食べられます。
¥600〜¥1,000ぐらいと考えておけば大丈夫です。
高級なお店に行けばもちろんこの限りではありませんし、田舎の方に行けばグっと安くなるでしょう。
換金を終えて、まず最初に向かったのは政府宮殿(国会議事堂)。
安倍首相もアジア欧州会合(ASEM)で訪れたばかりの建物で、おそらくモンゴルで最も威厳ある立派な建物でしょう。
象牙色の壁や柱が美しい豪華な外観。
中央には巨大なチンギスハーンの像があります。
モンゴルの国会議事堂。
建物の前は広場になっていて贅沢なスペースの使い方。
子供のグループが遊んでいたのですが、1.5リットルのコーラを4人で回し飲みしていました。
実はこれがモンゴルキッズあるあるであり、虫歯の原因になる代表的な行動。
本番前にリアルな現状を見ることが出来ました。
1.5リットルのコーラを回し飲みするモンゴルキッズ。
次に向かったのはボグドハーン宮殿博物館。
1900年頃に建てられた宮殿を博物館に改装したもので、団体客には英語のガイドさんが付いてくれます。
といっても、自分の英語力では要所要所しか聞き取れ無いのが残念。
内部の写真は別途高額な撮影料を要求されるので、あまり換金もしていなかったので日和って諦めました。
細かい意匠が施された大門。
次にGOBIという現地ブランドのファクトリーショップに行きました。
現地の皆さんお待たせしました!金を持った日本人が集団でゾロゾロ来ましたよ!
GOBIはカシミア製品中心のブランドで、日本では信じられないような価格で憧れのカシミアを手にいれることが出来ます。
₮60,000〜100,000(¥3.000〜¥5,000)もあればマフラーやストールが買えたりするので同行した学生チームも自分用やお土産に購入していました。
お店の写真は撮り忘れましたが、普通のセレクトショップと同じで特にモンゴル感があるわけではありません。
同じ敷地内にあるお土産物屋はモンゴルらしいゲル作りでした。
ゲルスタイルのお土産物屋。
まだまだ行きます。
次はガンダンテクチェンリン僧院(通称ガンダン寺)。
モンゴルにおける、チベット仏教の総本山です。
ガンダン寺。
ここも入館に別途撮影料が必要ですが、安かったので撮っておこうと支払い。
・・・しようとしたところ、プロジェクトリーダーである近藤先生から「せっかく来たのだから代表して私が出します」と有難いお言葉をいただき、「いえいえ何を言ってるんですかとんでもない。女性にお金を出させるわけにはいきません。私が出します!」とは全く言わず、ちゃっかりご馳走になりました。
中には立像がドーンと。
これは凄い。
タイにある寺院ワットポーの涅槃像が立ち上がったらこれぐらいのサイズかなという、
屋内設置の立像としては相当巨大な代物。
日本人の感性からすると過度にデコラティブなデザインがちらほらと。
立派な像。
豪華な作り。
格好いい。
立像を囲むように30〜40センチほどの「マニ車」という円柱が縦に並んでいて、
1つ1つにお経が書かれています。
これを手で回しながら歩いていくことによってお経を読んだことになるという外国人フレンドリーな仕組み。
寺院内の撮影をスポンサードしていただいたリーダーが円柱を回す様子がこちら。
マニ車は小さな力でグリグリ周ります。
流石リーダー。
手さばきが早すぎて見えません。
最後に向かったのがノミンデパート。
モンゴル国内で最大規模を誇るデパートです。
と言っても、田舎のそごうぐらいのサイズ感なので、サラっと見歩けるレベルです。
ノミンデパート。
ちなみに、日本最大のデパートは名古屋の松坂屋だそうですよ。
ここには帰国日にまた訪れる予定ということだったので、買い物をするメンバーをよそに散歩に出ました。
ノミンデパートの前は公園になっているのでそこをブラブラ。
突然のビートルズ。
隙間に立って記念撮影。
誰か分からない像。
誰だかは分かりません。
どうやって遊ぶか分からない遊具。
高速移動できたら最高に面白そうです。
何をしているのか分からないキッズ。
魚や生き物の類はいません。
何のショップか分からないショップ。
SHOPだけ英語で書かれても分かりかねます。
何がOK!なのか分からないOK!
OKを出した覚えはありません。
など見ながらブラブラして、レストランで夕食。
ここから、注文後1時間以上食事が出てこないという、
「ご飯出てくるの遅いモンゴルあるある呪い」がスタートしました。
モンゴルの電力は非常に不安定で、レストランでも基本的にエアコンは無し。
冷たいビールや飲み物は貴重品という、暑がりな上にビール大好きっ子には辛い環境でした。
なんだかんだ夜遅くまで食事をして、前日深夜着であまり寝ていない我々はセンターに着くなり爆睡。
いよいよ明日はプロジェクト本番です。
では。
*プロジェクト前半のお話は「HAPPY TOOTH PROJECT」の記事をご覧ください。
2016/08/21 trip, work, y2016,
虫歯が原因となる感染症で亡くなる子供がいるというモンゴルの歯科医療の実態調査から始まった
HAPPY TOOTH PROJECT。
日本の歯科医師が現地の子供を診察・治療し、日々の生活習慣やケアを指導、
現地の医師への技術支援を通して、未来のモンゴルの子供を救おうというボランティアプロジェクトです。
このプロジェクトに、わたくし吉田が同行取材カメラマンとして参加してまいりました。
スリランカの歯科医師との食事会にたまたま参加させていただくことになり、
そこで知り合った日本の歯科医師の近藤さん(このプロジェクトの代表者)からお誘いいただいたのがきっかけです。
カメラマン・制作者として有名でもなければドキュメンタリー撮影や国際ボランティアの実績もないという状況でしたが、これもひとつの経験、ひとつのチャンスと思い参加を決意しました。
プロジェクト参加前のモンゴルの印象といえば
草原・遊牧民・ゲル・羊・相撲・朝青龍・ドルジ。
ぐらいなもので、観光地のひとつも知らないという状況でした。
多くの日本人は大体同様のイメージなのではないかと勝手に思っていますが。。。
7/30。
出発の日までそんなイメージのまま成田から5時間半ほどかけて到着しました、モンゴルの首都ウランバートルにあるチンギスハーン国際空港。
同国最大の国際空港です。
が・・・預け荷物の受け取りレーンは1つしかありません。
宮崎ブーゲンビリア空港や徳島あわおどり空港と大体同じ規模と言えば分かりやすいでしょう。
全員行ったことあるはずですからね。
成田から5時間半の旅にいざ出発。
深夜着だったのですが、
空港まで近藤さんや現地のスタッフに迎えに来ていただき、
ウランバートル中心地に向かいました。
海外に行くと、空港から街の中心地まで行く道中が結構ワクワクするものです。
店の看板や町並みにその国独自のセンスが見えて、
あぁ外国に来たな〜という気分が盛り上がります。
漢字・ひらがな・カタカナ・英語が混在する日本の看板群と同じように、
モンゴル文字・キリル文字(ロシアと同じ)・英語が混在しています。
また、街には銅像が多く、社会主義の影響が感じられます。
ウランバートルは思ったよりも都会で、
高層ビルも立ち並び、綺麗なレストランも多く、交通量も多く、
スマホを持って歩いている人も大勢いました。
大体・・・錦糸町〜北千住と同じぐらいと思ってください。
ウランバートルの街並。
大草原をイメージしていたのに着いてみたら北千住なので多少拍子抜けしつつ、
こんなに発展していても虫歯で子供が亡くなっている実態があるのか・・・
などと思いながら、今回のプロジェクトの拠点となる国立母子保健センターに到着。
母子保健センターというと小規模施設のように聞こえるかもしれませんが、
歩いて一周するのを途中で諦めるぐらい大規模な複合医療施設です。
センター内にいくつもある棟の中で、
外部のスタッフが研修等で宿泊するために用意された部屋があるのが礼拝堂施設。
センター自体がチベット仏教の支援を受けていることもあり、とても綺麗な建物です。
地上2階、地下1階の施設の中で1階と地下1階に宿泊部屋があります。
自分の部屋は沖縄で開業されている歯科医院の院長である村田先生と同室。
明日から合流です。
到着してから(今さら)思いましたが、今回のプロジェクトメンバーは
・歯科医師(開業医や専門医など実績豊富な陣容)
・歯科衛生士
・一流大学や一流校の学生
・現地に精通したコーディネーター
・日蒙ペラペラのモンゴル人留学生(当然のように一流校)
という方々で、国家資格も学歴もないのは自分1人な上に、この時点ではほぼ面識の無い、
異なる業界の方ばかり。
昨今の深夜アニメには「ニートが突然異世界に飛ばされる」という設定がよく出てくるのですが、
あの主人公はこんな気持ちだったのかと心で理解できました。
違うのは、自分にゾッコンな美少女が出てこないということぐらい。
今回のプロジェクトのスケジュールは
7/31:モンゴルの歴史や文化を知るためにウランバートル市内観光
8/01:現地の子供への検査・診療・指導開始
8/02:現地医師へのカンファレンス
8/03:プロジェクト終了
8/04:帰国組・残留組に分かれ、残留組はウランバートル中心地からの移動
8/05:テレルジ国立公園観光
8/06:帰国
という形で組んでいただいたため、8/01〜8/03が勝負となります。
モンゴル語以前に英語はもちろん日本語も危うい自分が国際ボランティアのメンバーとして
役に立てるのか、ワクワクしながら荷物整理もそこそこに、綺麗なベッドにイン。
外を徘徊する野犬の声が煩かったですが、「歩いてるのは大体狂犬病だから噛まれたら死ぬ」という
有難いアドバイスをいただいたため、ほぼゾンビの呻き声と同じと思いながら就寝しました。
では。
*ウランバートル中心地の観光の様子は「Ulan Bator」の記事をご覧ください。
2016/08/21 lecturer, work, y2016,
制作業と並行して行っている講師業のひとつ、高校生対象の映像制作実習に行ってきました。
この企画は今年で7年目の実施になります。
企画の内容は
・テーマ(お題)に沿った企画の立て方、制作の進行方法、制作ルールなどの座学講義
・実際のカメラを用いて企画〜撮影の実習
・本番に向けた役割分担と企画の立案、脚本、コンテ、編集指示の制作アドバイス
・本番の撮影、編集(編集指示に基づいて吉田が担当)
・完成した作品を上映し、生徒全員と教員による投票を行い、表彰
というものです。
のべ3日間(表彰は4日目)をかけてこの流れを行います。
講義の様子。
静岡にある高校からのご依頼でスタートしたこの企画ですが、
最初は手探りの状態から失敗を繰り返してブラッシュアップしてきました。
団体行動の中での個性の発揮の仕方やチームワーク、「相手に特定のメッセージを伝える」ことの
難しさを経験してもらうという狙いがあるのですが、今では講師チームの思った以上の効果を生む人気コンテンツに育つにいたりました。
撮影自習の様子。
生徒募集のパンフレットや説明会でも本企画の話をしてくれているそうで、
毎年卒業式にも呼んでいただくのですが生徒代表のスピーチでこの企画が楽しかったとも言っていただけました。
編集指示の方法を指導。
この企画の他にも、生徒の進路指導に関わるイベントで講義を行うなど
教育分野では多く実績を積んできましたが、
一連の講師活動の中で学校教育の他にも社員教育や新入社員研修などでも生かせるノウハウが
蓄積されているため、今後は幅広くお話を伺っていきたいと考えています。
例えば
新入社員研修で「企業CMを作る」という企画を通して
企業の歴史やアピールポイントに能動的に触れる機会を作り、
同期以外の社内人脈を広げるきっかけにすることも提案出来ます。
高校生対象の実習でも、普段は大人しくコミュニケーションが苦手な生徒さんが
自分の意見を形に出来る成功体験を通して変わっていく姿を何度も目の当たりにしていますが、
これは高校生だから、学生だからそうなるというわけではないと思っています。
とおり一遍の発信型研修とは違う、相互協力型研修として、今後も引き続き可能性を探っていきます。
ご興味を持たれた方は是非ご連絡ください!
では。
2016/08/21 other, y2016,
サンバイノー。
シカケ株式会社の吉田です。
弊社は2009年に屋号「シカケ」としてフリーランスになった吉田が
皆様にお助けいただき2012年3月2日に立ち上げた会社です。
法人成りというやつですが、
Webサイトは2009年のフリーランスになった際に作ってから
全くの手付かず状態で、ブログの更新も3年以上やっていないという有様でした。
法人になったからにはサイトも作り替えなければ!
と思い始めてから早4年半。
ついに・・・ついに法人サイトを立ち上げるに至りました!
ロンドンオリンピックの年に法人化して、
法人サイトが立ち上がるのはリオオリンピックの年になってしまいました。
関係ありませんが、メディアでリオオリンピックが「Rioオリンピック」と表記されていると
ついついあっちのRioを思い出してしまいますね。
どっちのか分からない方は分からないままで大丈夫です。
サイトを立ち上げたからにはシカケ株式会社第二章として成長させて
ソフトバンクに買収していただこうと思いますので、皆様これからも、これまで以上に何卒宜しくお願いいたします。
では。
2016/10/11 other, y2016,
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